YouTubeチャンネル登録者数 61.5万人の「もるさん」がAI TOKYOで美容師に復帰! 「1年の休止期間にしていたこと」と「これから仕掛けたいこと」
日本にも貧困問題はある…ボランティアを通じて見えてきたこと
美容師を休止すると決めてから、実際に国内のとある場所にいって、ボランティアをしました。そこは日本の中でも子どもの貧困率が高い地域なんですよ。
このコロナ禍でいろいろな物資が不足したりして、満足に髪を切ることができない子どもがいっぱいいました。年に数回、髪を切れるか切れないかという感じなので、男の子が短髪にしたいのにボブ位の長さになっていたり。こういう話って、どこかで聞いたりすることはあっても、現地に行かないと、本当の状況はわからないんですよね。
その取り組みは今も続けていて、この秋にも全国から美容師が集まってカット、カラー、パーマの技術を身につけるプログラムが開催されます。そこで現地の人たちにモデルとして手伝っていただくので、カットもカラーも無料でできるという仕組みです。なかなか美容室にいけない人が多いからとても喜ばれています。
子どもたちに向けて美容セミナーもしました。その時の彼らの真剣な眼差しは忘れられないです。何かを吸収しようと思って必死なんですよね。美容師よりも真剣なのではないかと言うぐらいの様子を見て、心を揺さぶられました。
こんな感じで、現地に行って「肌で感じる」経験ができたことが、1年間の大きな収穫だと思っています。世の中の問題にも気づいたし、それに対して自分ができることを考えるきっかけにもなりました。
そして「あれもできる」「これもできる」という具合に、自分のスキルや経験をどんなカタチで世の中に役立てていけるのか、自由な発想ができるようになりましたね。
AI TOKYOはブランドとして未完成だからおもしろい
サロンワークを再開する場所として、AI TOKYOを選んだのは、ブランドとしてまだ確立されていないからです。前職のサロンはブランド力が高く、さまざまなコラボレーションのニーズが外から寄せられていました。ただ、ブランド力があるからこそ、コラボするのは僕じゃなくてもよかったんです。一方で、AI TOKYOの場合、未完成だからこそのおもしろさと自由がある。
代表の鎌形も、前のサロンの同期なんです。鎌形も僕も、美容にこだわらず事業拡大をしていきたいという想いが強くて、実際に不動産事業などのチャレンジが始まっています。ほかにもできることがたくさんある気がしてワクワクしているところです。
スケジュールの組み方も変えました。サロンワークの日と外部の仕事の日、スタジオで撮影をする日など、柔軟に予定を組めるのでやりたいことができるし、何か新しいことに挑戦したいと思っています。
現状維持は後退と同じだし、前に進んでいないと進化しないと思うんですよね。今の自分に納得せずに、20代の可能性を爆発させて新しいことをしていきたい。まずは、美容技術やSNSの活用法などのセミナーを全国でやりたいと思っています。
美容師に専念している方から見ると、「なんだコイツ」と思われているかもしれないですが、将来どんな経験が役に立つかなんて誰もわからないと思うんですよ。美容一本に絞って生きるのはそれはそれで素晴らしいと思いますが、僕は新しい美容師の可能性を追求していきたいです。
>「美容師っていい仕事だね」と感じてもらえる情報を発信し続けたい