【片足の美容師】生か死か。普通に生きられることが幸せ。極限状態を乗り越え、片足を失った経験が、今の自分を作っている。
訪問美容で全国の医療施設を飛び回り、子どもたちに勇気を届けたい!
僕の全ての原点は小学2年生で足を切断したときの経験です。ドクターが本気で僕を救おうとしてくれたし、家族や友人が本気で回復を願ってくれました。それがとても、とても嬉しかった。だから僕は、誰かのために恩返しをしたいと思って生きてきました。
僕は足の切断がなかったら美容師になっていないかもしれません。努力もしていなかったかもしれない。だから足を失ってよかったとさえ思います。
僕の姿が誰かの励みになるなら自分の姿をどんどんSNSでも晒していくつもりです。「命救われました」というDMが届くこともあるんですよ。人に活力を与えられているのだとしたら、すごくいいSNSの使い方ですよね。
コロナが落ち着いたら、SNSだけでなく、face to faceのコミュニケーションをしたいと思っています。昔の自分のように医療施設で戦っている子どもたちの髪を切りたいし、美容師になった理由を伝えたい。全国を飛び回り、子どもたちに勇気を届けたいです。
- プロフィール
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wixy hair salon NAGOYA
代表 HIRO
高校卒業後モデル活動をへて中日美容専門学校に入学。卒業後は大手ヘアサロンチェーンに入社。スタイリストデビュー初月200万円達成。2018年3月に名古屋中区錦にwixy hair salon NAGOYAを立ち上げる。現在はサロンワーク&経営だけでなく、自動車ディーラー、飲食店などの事業も展開している。
Instagram:@hiro_wixy
TikTok:@hiro_wixy
(文/外山 武史 撮影/長谷雄 弘次)