【Tokyo Young Vision】美容師×アーティスト Rentoの哲学―ハサミとマイクで描く自己成長と次なるステージ。夢を諦めない生き方、その覚悟と挑戦
5年というタイムリミットを掲げ、一歩ずつ
――アシスタント期間の3年間は、どんな日々でしたか?
25歳までに独り立ちを決めなきゃというタイムリミットがあったので、畳み掛けるように技術を磨きました。努力もしてきたつもりです。周りがあきらめても、自分はそこに気持ちが一切持っていかれなかったですね。先輩から何を言われても僕はがっかりしないし、そもそもその土俵で戦ってないので。厳しく注意されても、毎日それをちゃんと食らうことで、逆に闘志が湧いていました。
一番濃かったのは、ワタローさん(現・Haco +在籍)の専属になった1年間です。そこからの日々は、まさに激変しましたね。ワタローさんのプロ意識がめちゃくちゃ高いので厳しい世界でしたし、超やばい毎日でした(笑)。怒られてムカついて、練習して…の繰り返しです。でも、それを続けていたら、だんだんと分かってきたんですよ。最終的には、何も言わずにお客さんを任せてもらえるようになっていました。あの1年で身につけた能力は、他で何十年かかっても身につかないんじゃないかと思うほど、中身が濃かったです。それくらい新しくて、パワフルで。そこを経験したから技術もうまくなれたし、ワタローさんには本当に感謝しかないですね。
――専属の1年は、そんなに大きかったんですね。
めちゃくちゃ大きかったです。1年間びっちりワタローさんに付いて感情を込めて教えてもらえるのって、セミナーを1日受けに行って教えてもらうのとはワケが違いますよね。あの1年で、いい意味でやり切った感も得られました。僕は、基本的にいつも壁を乗り越えて前進したいんですよ。それがないと、丸くなって優しくなっちゃうじゃないですか。一度でもそれが始まったら仕事が辛くなっちゃうと思っていたから、自分を奮い立たせるためにタトゥーも入れまくりました(笑)。
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