ダラダラ昼ドラを見ていた自分もここまで変われた！

今でこそ、こうやって人前で夢を語れるようにもなりましたが、若いころは落ちこぼれだったんですよ。友達と一緒に学生生活を送りたいという理由だけで夜間の美容専門学校に入って、昼間は昼ドラを見ながらダラダラするような生活を送っていたこともありました。しかも、最初に務めたサロンを決めたのは、当時好きだった人の会社の近くだったから（笑）。それでも、尊敬する人たちとの出会いを通じて成長し、美容師を天職と思えるようになりました。

ここまでターニングポイントはたくさんありましたが、大切なのは自分が「いいな」って感じたことを迷わず続けてみることだと思います。「しなきゃいけない」と思ってやったことは、一時的にはうまくいくかもしれないけれど、長くは続きません。嫌々やっていたら、感謝の気持ちもわいてこないですもん。

ときにはハサミを置いて、外に出たり、体を動かしたりすることで自分の気持ちがリセットされて、素直に「いいな」って思えることが見えてくるものだと思います。そして、「いいな」と思えることを続けた結果、今のサロンに出会えたことを本当に幸せに思っています。自分の好きなことが全て仕事につながり、お客さまの幸せにもつながっているんですから。

プロフィール

TEN SENSE
山上志麻（ヤマガミ シマ）

東京都出身。国際理容美容専門学校卒。表参道、南青山のサロンでキャリアを積み、自身の活動の幅を広げるためフリーランスに転向しKURASHIGEで活躍。NYスタイルのバレイヤージュカラーを武器に、「かわいい」から「カッコいい」に女性を変身させる。そのヘアデザインとライフスタイルは多くの女性からの共感を集めている。

（取材・文／外山  武史　　撮影／菊池 麻美）

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