年収1億円美容師が教える、20代のうちに身につけておきたい5つの習慣 ―アースホールディングス取締役山下誠司さん
人生は一度きり! つまらない人生なんてもったいない、今すぐ姿勢を変えてほしい
習慣はあまり気合を入れすぎて挫折しても意味がないので、気負わず一番簡単そうなものからトライしてみてください。私も國分に言われて早起きをはじめましたが、実際には気負わず「それならできるかも。やってみるか」と、気軽な気持ちではじめてみたら楽しくなったんです。
私は人生には「楽しい人生」と「楽しくない人生」の2種類しかないと思っています。
「楽しい人生」とは積極的な人生。「楽しくない人生」とは受け身の人生です。例えば「EARTH」では、決して店長を指名しません。自ら立候補した人が就任します。店長になれば、責任も重くなり、ときには苦難がありますが、自ら店長を選ぶ人はトラブルも課題と考え、乗り越えることに楽しさを感じることができるはず。しかし、上から指名されてやると、「やらされている」と思い、「辛いから、もうやめたい」と感じてしまうことがあると思うんです。
積極的になるには「自分ルール」を作ることが大切です。ポイントは数字を盛り込んだルールにすること。数字は明確に達成できたか、できなかったかわかるからです。
前述で基本的な習慣を5つご紹介しましたが、5つを続ければ年収1億円になれるかというとそうではありません。自分ルールを作り、仕事を楽しみ続けたことで私は年収1億円になったように思います。
私はもともと、口下手で会議での発言が苦手だったのですが、「会議中に1回は発言する」という自分ルールを決めました。そうすると、自分が発言を求められていないときでも何かを質問しようと、話も真剣に聞くようになり、会議自体を楽しく感じるようになりました。また会議で発言することで、周囲から積極的でやる気がある人間だと思ってもらえ評価につながったんです。「仕事が楽しくない」と思っている人は、まず自分ルールを作ってみてほしいです。
40代で成功を手に入れた山下さんから、20代へのメッセージ
ときには「努力しているのに、全く成果がない」と感じ、ネガティブになることもあるでしょう。しかし、諦めないでほしいです。その努力は裏切りませんから、努力をやめてしまうのはもったいない。情熱や考え方をプラスに持って、取り組んでほしいです。
また人間関係に悩む人も多いと思います。退職する一番の理由は“人間関係”です。もし先輩やお客さまとの対人関係が苦手だと感じるなら、挨拶と返事と笑顔を大切にしてみてください。これは人間関係の基本。このたった3つを意識すれば、関係が悪くなることはないはずです。特に「おはようございます(こんにちは)」、「申し訳ありません」、「ありがとうございました」を笑顔で心がけてみてください。うちの夫婦だって、これだけで成り立っている部分もありますから(笑)。
- プロフィール
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アースホールディングス
取締役/山下誠司(やましたせいじ)
240店舗を展開する美容室「EARTH」を運営する、株式会社アースホールディングス取締役。うち70店舗をフランチャイズ展開する、株式会社サンクチュアリ代表取締役も兼任。サンクチュアリは、自社から輩出したフランチャイズ30社とともに、関東、甲信越、東海、北陸、北海道、福岡で展開する。
(取材・文/若月美沙 撮影/河合信幸)