根性論は時代遅れ?イマドキ美容師のメンタル強化法
パターン③
ぶっちゃけ、店長と反りが合いません!
「仕事の悩みの大部分は人間関係に集約される」と言われることもあるくらいですから、人との相性はかなり重要な問題です。しかも、自分の上長である店長と反りが合わなかったら大変。たとえば口うるさくて、頑固な店長さんには、どう接していけばいいのでしょうか。
人の性格というのは、家庭環境や気質の遺伝など、その人のライフスタイルと大きく関わっています。何十年もかけて築いてきたものを、そう簡単に変えることはできません。ましてや、相手の性格を変えるために悪いところを指摘しても、反発されるのがオチ。まずは自分から歩み寄り、相手の性格を認めるところからスタートしましょう。否定したり、争ったりしても、前には進めません。
「口うるさい」というのは「細かなことに気づく」という長所とも言えますし、「情報を伝える力がある」と考えることもできます。「頑固」になってしまうのは、「自分の仕事に対して真剣な証拠」かもしれません。こんな風に見方を変えれば、欠点は長所につながるものです。長所が見えてくれば、自然と相手に対する尊敬の気持ちもわいてくるでしょう。
誰に対しても、尊敬・共感・協力・信頼などの想いを持った「仲間」として、接するように心がければ、力強い味方が、あなたの周りに増えていくかもしれません。
美容師のメンタル強化三カ条
①ベイシック・ミスティクスにはまらず、ポジティブ思考に切り替えるべし!
⇒「自分にはセンスがない」という決めつけや「いつも怒られる」という誇張、「生きていても仕方がない」という過度の一般化など、ネガティブな思考からは何も生まれません。自分の理性でポジティブ思考に切り替えて、「次から何をするか」を考える習慣をつくりましょう。
②アシスタント生活は未来への投資!将来の飛躍に向けて力を蓄えるべし!
⇒アシスタント生活は、いろいろな技術・接客に触れて成長するための「投資」。同期に遅れていることを気にするよりも、アシスタント期間をいかに有意義に過ごすかを考えましょう。
③苦手な人にこそ、尊敬・共感・協力・信頼の気持ちを前面に出して接するべき!
⇒人の性格は何十年もかけて送ってきたライフスタイルに左右されるので、簡単に変えられませんし、また人の手で変えられるものでもありません。それよりも、相手の欠点を長所ととらえるように、「見方」を変えたほうが、人間関係は改善するはずです。
(取材・文/外山 武史)