筋肉美容家×美容メーカー「ｂ-ｅｘ」のトップ営業の浅田昌也さんに聞く 二足のわらじの相乗効果と美容業界特化型フィットネスの可能性
テレビとSNSで露出が増え、営業の仕事がよりスムーズに
筋肉美容家を名乗って発信をするようになって大体1年くらい。テレビに出演したくらいから、InstagramにめちゃくちゃDMが届くようになりました。脱毛やホワイトニングをInstagramで紹介してくれませんかという内容です。プロテインが１ダースくらいドサッと送られてきたことも。「トレーナーをしませんか？」というスカウトもありますね。
こんな感じで、インフルエンサーっぽい動きも増えてきました。筋肉美容家として発信を続けたことで、ずいぶんと人生が変わっていますね。
また、鍛えた体と世間への露出によって、より一層仕事がしやすくなりました。例えば、一般的な商談って、商品の説明からスタートしたりしますよね。でも私の場合は「おもしろいことしてますね」とか「自分もトレーニングしているんです」とか、私に対する興味から始まることが多い。そうなると、商品を売ろうと思う必要はなくなる。売ろうと思わないから、受け入れていただけているのだと思います。どうせ付き合うなら、おもしろそうな人間と付き合いたいじゃないですか。
美容業界に特化したパーソナルトレーナーで「独り勝ち」できる
昔から商品ではなく人を売れと言われていますが、その通りだと思います。お客さまのためになる価値を自分から提供していけば、売り上げはついてくるものです。そのためには、まずお客さまがどんなことに困っているのか知ることが大事。相手に興味を持つということです。
商品の良し悪しはありますけど、誰よりも自分のことを考えてくれる相手から買いたいと思うのが人情だと思いますし、それにプラスして何か魅力があればその人を選ぶじゃないですか。うちの会社には営業×キャンプとか、登山とか、モデルとか、個性があるメンツがいます。別に筋肉に限らず、何を掛けてもいいと思いますが、営業プラスαがあると、人を幸せにする力もアップすると思うんですよね。
ボディメイクは自制心や精神力、あとはセルフマネジメントが求められる。だから、ボディメイクしている人は仕事ができて当然だと思います。最近はトレーニングしているサロンオーナーさんも多いですし、みなさん自分に厳しい。だからこそ、伸び盛りのサロンさんと関係を築きやすいというメリットもあるかもしれません。
美容業界に特化したパーソナルトレーナーになれば、私は一人勝ちできるんじゃかないと思っています。反対に業界に特化することなく、全体に手を広げてしまうと、どこにも刺さらないんじゃないでしょうか。
簡単に諦めるな！なんでも1年間続けなければ結果の良し悪しは判断できない
何か新しいことを始めたとき、結果が出ないからと簡単に諦めず、一度やると決めたことは最低でも１年間、続けたほうがいいと思います。そのくらいやらないと、本当に自分にとって意味があることかどうかの判断はできないからです。ほとんどの人は途中で辞めてしまうから、１年間続けただけでも上位５％に入れるんじゃないですかね。その上で、結果が出ないと感じたら、方向性を変えたらいいんです。
美容師さんだったら、ショートカットの作品アップを続けるとか。そこに何か一つスパイスをかければ、きっと注目されるようになる。そういう意味で、誰に響かせたいのか、ターゲットを明確にしたほうが、結果が出やすいでしょうね。結果が出たところで戦えば、勝てると思います。
コアな情報発信を1年続ければ、影響力もついてきます。私も38歳で初めてTikTokを始めたんですが、一つの投稿が32万回再生されてバズりまして。そこからどんどんフォロワーが増えていきました。国内で2000人と言われている、TikTok LIVEの権限も付与されています。昨日もライブ配信をしたら高校生からコメントをもらって、ずっと筋肉の相談にのっていました。「大会なんて出るな」「死ね」とか、アンチコメントもめちゃくちゃくるんですが、コメントのやりとりが多いと露出も増えるから「見てくれてありがとう」って返事しています（笑）。
美容業界特化型トレーナーとしては、美容師さんたちがどんどんカッコよくなったり、美しくなったりするためのお手伝いをしたい。キレイをつくる美容師さんたちが、カッコよく、キレイでいられるために貢献できるなんて最高じゃないですか。体力も自信もつくから発言も、行動も変わっていく。きっとヘアサロンの売り上げも上がると思います。
株式会社ｂ-ｅｘ https://www.b-ex.inc/
ｂ-ｅｘプロフェッショナル営業部
第一支店 支店長兼広域営業
浅田昌也（あさだまさや）
北海道生まれ。高校時代はJリーガーを目指す。大学卒業後、北海道内の美容ディーラーに就職。転職を経てb-ex（当時モルトベーネ）に入社。営業として全国のサロンとコミュニケーションをとる。19年から本格的に身体を絞り込み「ベスト・ボディジャパン」や「モデルジャパン」に出場。副業としてパーソナルトレーニングを行う。筋肉美容家としてSNS発信し、人気を集めている。
Instagram：＠kinniku_masaya
（文／外山武史 撮影／菊池麻美）
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