姫路のカリスマ美容師が選挙へ出馬! 美容の枠を超えた壮大な未来予想図とは? ―etto hair salon溝口達郎さん

美容業界は新しい時代へ! 姫路のカリスマが思い描く、理想の姫路とは?

 

 

これからは美容師も自由に働き方をデザインしていく時代。顧客管理をしっかりすれば、売上に影響を及ぼすことなく休日や時間配分も自分のペースで管理できるようになると思います。そうやって時間を有効活用することで空いた時間を自分の趣味に充てたり、お客さまを喜ばせる新たなビジネスを考えることができたりと、可能性がどんどん広がっていくわけです。

 

美容師という職業の強みは、お店全体ではなく個人に顧客がついていること。お客さまとの密な繋がりをうまく活かせれば、それをさまざまなことに転換していけると考えています。面貸しサロンの普及など、美容業界は新しい局面を迎えて以前より自由度がだいぶ高くなっています。

 

そして、未来の安定も視野に入れた自由を実現するためにも、スタッフやグループ内の調和を今まで以上に大切にし、成功法を伝授しあえる教育サロンでありたいです。地域活性化の活動は、周囲の理解あってこそ。姫路をよくしたいという長期的な目標に取り組むためにも、まずは自分の身近な人など、目の前にあることを大切にすることが大前提だと考えています。

 

僕の姫路活性化における最終目標は、夕方から観光客や市民が集まれて、笑顔溢れる刺激的なエリアを実現すること。姫路を訪れた観光客は、世界遺産の姫路城以外の場所にあまり行かないんですよね。せっかく姫路を訪れたなら、観光客に夢中になって楽しんでいただけるような場所を提供したい。さらには、姫路市民が仕事帰りに集まれるような場所も、もっと作りたいんです。さまざまな年代の市民、そしてさまざまな観光客にも寄り添った街、企業や宿泊施設、行政や商工業や商店街の方がたも巻き込んでいけるような案を、自分が旗振り役としていい方向へと導いていけたらなと思っています。

 

なぜこんなにも姫路をよりよくすることにこだわるのか。1番は姫路がとにかく好きだという想いです。また、姫路って本当にもったいないって思うんです。世界遺産があったり姫路レザーが有名だったりと、あと少しどうにかすれば日本だけでなく世界中からも注目される可能性を秘めています。「誰かがやってくれるだろう」、「街作りは政治家がするもの」、と誰もが人任せになっていると変わるものも変われないんです。ぶっ飛んだ若者の力こそが今の姫路には必要なんだと思います。

 

昔自分はこの街で夢を見て、刺激をもらいました。歓楽街に初めて自転車で迷い込んだときなんて「わ~! ここはラスベガスか~!」って感動したんですよ(笑)。けれど今の若い子たちが感動するかといったら、残念ながらそんな要素が全くない。商店街も人通りが少なくなり、平日は人が歩いていない場所もあるくらい、街に覇気がないと感じています。だからこそ、自分がかつて憧れたような、周りにも誇れるようなワクワクした街づくりをしたい。今後もさまざまな角度から目指していきます。私たちが大好きな姫路を、世界中の人々から注目されて愛される姫路にするまで何があっても諦めません。

 

 

プロフィール
etto hair salon/統括マネージャー
溝口達郎(みぞぐちたつろう)
15歳で美容の道を志す。美容専門卒業後は主に姫路のサロンで働き、28歳で独立。「BACK STAGE by etto」のオーナーを経て、現在はグループの統括マネージャーを務める。地域活性化活動にも精力的に取り組み、姫路をもっと盛り上げたいという思いから市議会議員選への立候補も果たした。パリコレでの7度のヘアメイク経験を持つ。

 

 

(取材・文/鈴木美奈子 撮影/KOYABU SATOSHI)

 

 

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