水のように生きていきたいから、東京から離れた 。美容師の『断捨離人生』−BEAUTRIUM/川畑 タケル−

 

両手いっぱいに抱えた人生は、豊かに見えて実は息苦しいもの。高く飛ぶためには、不要なものを捨てることも大切です。美容業界の偉人たちは、何を得て、何を捨てたのでしょうか。

 

記念すべき第一回は、BEAUTRIUMの川畑タケルさんです。鎌倉・七里ガ浜に拠点を移すにあたり、どんな心の動きがあったのか教えていただきました。

 


 

鎌倉へ移ったら、自分のなかの驕りが消えた

 

 

「断捨離」っていうテーマをもらって、これまで自分は何を捨ててきたのか考えたんです。元々あんまりモノにこだわりがないんです、僕。だから、やっぱり東京を捨てたことかなって思いました。

 

東京を捨てて何がよかったかというと、いっぱいあるんだけど、自分の中にある驕りみたいなものがなくなったかもしれない。東京にいたら、つねに取材や撮影がある状態だし、芸能人もいっぱいくるから。

 

 

でも、東京から鎌倉へ場所を移したら、わざわざきてくれる人のために一生懸命カットしようと思うわけですよ。だから、技術もデザインも、こっちにきてからさらに上がったと思う。仕事に対する気持ちも、東京で忙しくしていたころよりすごくよくなってきた。

 

あとはね、東京にいたら毎日友だちに呼ばれて、遊んじゃうでしょ。向こうにいたら、遊びすぎて体を壊しているかもしれない。東京に住んでいた頃は、早くても夜中の2時に帰るくらいの生活だったから、本当に。4時まで遊んで2時間くらい寝て、仕事に行くのが当たり前でした。

 

 

こっちにきてからは、朝日が登るころに1回起きて、波の情報を見ています。波があれば海に入るし、なければ読書したりして過ごしているかな。同時にいろんなジャンルの本を3、4冊読んでいるんです。似たような話ばかりだと飽きるから、メリハリをつけるんですよ。本を通じて、いろんなところに行くのが好きなんです。

 

>ガンジス川に浸かっているとき、天から何かが降りてきた

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