休日は手がかかる愛車ゴルフⅡを走らせ、平日は髪とカメラのシャッターを切る -vacilando細井 豊の習慣 後編-
髪を切りながら、シャッターを切る「最高の一瞬」を探す
僕が所属していたHEAVENSは美容師が撮影に力を入れているサロンです。そのため、僕もデジタル一眼レフはもちろん、フィルムカメラも使います。仕事でもプライベートでも撮っていますね。かなり撮影は身近な習慣です。
ヘアスタイルの撮影機会が多いんですけれど、自分の狙い通りの作品を撮ることを考えると、自分でカメラを扱えたほうがイメージ通りに仕上がります。いつもと撮り味を変えたいときや、気になるカメラマンさんがいる場合は、勉強を兼ねて撮影をお願いすることもありますが、基本は自分たちで撮影することが多かったんですよ。
vacilandoのLOOKの撮影も
愛用のカメラは基本はNikonのD700、D800です。最近は手軽に持ち運べて写真の色味も好きな富士フイルムのX-Tを使うことも増えました。師匠からはLEICA Q2というモデルを勧められたんですけれど、ご存じの通りかなり値が張るので「僕のために買ってくれますか?」と冗談で誤魔化しています(笑)。
撮影をすることが習慣になっているので、サロンワーク中もお客さまを見たり、コミュニケーションをとったりしながら、「どの角度から撮るのが一番いいのかな?」と考えています。
セミナーなどでもよく「いつ構図を決めるんですか?」と聞かれるのですが、じっくり撮影している時間はないので、フィニッシュ間近にはどこでどういう写真を撮るか決めています。お客さまによってベストなタイミングって違うじゃないですか。撮りますよって意識させると表情がかたくなってしまうこともありますし、いいタイミングを逃してしまうこともある。あえてお会計中の自然な表情を撮ったりしていますね。
だから、いつもサロンワークをしながら撮影のタイミングを狙っているのも習慣だと思います。僕は髪を切りながら、最高の一瞬を切り取る準備もしているんですよ。
- プロフィール
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vacilando/代表
細井豊
1984年生まれ。福岡県出身。大村美容専門学校卒業。上京し大手サロンに就職するも1年足らずで退職。フリーターを経て美容師に復帰し、HEAVENS OMOTESANDOへ。ディレクターなどの要職を経て、vacilandoの代表に。サロンワークを中心に、雑誌の撮影、ヘアショー、セミナー活動でも活躍中。2022年カミカリスマ2つ星。
Instagram:@hosoiyutapo
(文/外山 武史 撮影/菊池麻美)
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