白米と納豆、そしてリングフィット…ひかえめなカリスマの朝のルーティン -vacilando細井 豊の習慣 前編-
植物の神秘は、ヘアデザインにも通じるものがある
植物も好きなんですよね。毎日水をやるのが日課です。面白いのが、同じ緑色でも違いがあるし、自然ならではの造形美があるところ。新芽が出てきたり、花が咲くのも楽しい。「なんでこんなカタチなのにバランスが取れているんだろ?」とか考えながら眺めるのも好きです。
植物は水と光があれば育ちますが、温度と土壌がめちゃくちゃ大事です。植物によって最適な土の ph(酸性・アルカリ性を表す単位)は違うし、気温によって成長度合いが変わります。そこが面白いし、髪にも通じるところがあると思うんですよね。
ちなみに、サロンで育てている植物は見た目がおしゃれで、枯れにくく、手がかからないものを選んでいます。枯れたら縁起が悪いですから。入口の近くにあるグレビレアはオーストラリア産の植物です。花びらが細くて花っぽくないんですが、それが咲くと蜜が出ます。だから鳥とか虫が寄ってくる。自分も舐めてみたんですが、おいしいんですよ(笑)。
エリカ・セシリフローラは南アフリカ原産の低木で、白くてかわいい花を咲かせます。これはもともと僕が家で育てていたのですが、あまりに大きくなったのでこちらに移動させました。植物屋さんが余った鉢を持ってきてくださったりしたおかげで、どんどん植物ゾーンが広がっています。
リューカデンドロンは南アフリカが原産で、オーストラリアで品種改良されたものです。花を覆う葉っぱが赤や黄色に変わる植物で、これも最初は自宅で栽培していました。かなり成長したので店先で育てています。素人なので植栽屋さんに教えていただきながら知識をつけてきました。
植物の造形美が、ヘアスタイルを考えるときのヒントにもなっているんですよね。単純に好きで育てているだけなんですけれど、もしかしたら「理に適ったデザインづくり」にも通じているかもしれません。
- プロフィール
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vacilando/代表
細井豊
1984年生まれ。福岡県出身。大村美容専門学校卒業。上京し大手サロンに就職するも1年足らずで退職。フリーターを経て美容師に復帰し、HEAVENS OMOTESANDOへ。ディレクターなどの要職を経て、vacilandoの代表に。サロンワークを中心に、雑誌の撮影、ヘアショー、セミナー活動でも活躍中。2022年カミカリスマ2つ星。
Instagram:@hosoiyutapo
(文/外山 武史 撮影/菊池麻美)
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