カミカリスマ常連のMINX取締役が約20年以上、絵を描き続けている理由 -MINX歳嶋 建国の習慣 前編-
最後までこだわり抜いて絵を描くことは、施術にも生きる
美容師としては、やはりお客さまが感動する体験を提供したいと思います。改めて美容師が提供できる感動は何かを考えてみると、サロンの中で美しいのは当たり前で、1週間たっても、1カ月経っても、周りの人から褒められて、手入れもしやすいヘアデザインではないのかなと。
最終的にデザインとしてそのお客さまに似合わせるのは大前提で、それだけでは物足りないと僕は思っています。お客さまがずっと心地よいヘアでいられるために、僕が納得できるところまで切り込むという感覚は、納得いくまで絵を描くことと似ているかもしれません。
絵を描くことは誰でも手軽に始められるので、興味がある人にはぜひ勧めたいですね。美容師の仕事は複雑で、サロンワークはもちろん、SNSマーケティングも必要だし、職人的な要素もあるし、脳みそを使うと思います。疲れた頭をリフレッシュするためには運動するのもいいですけれど、絵を描くことで整えることもできます。
絵を描くことは、美容師のブランディングにもつながると思います。物珍しがられると思うし、絵を描いている人と描いていない人だったら、絵を描いている人の方がよさそうと思ってもらえるかもしれません。絵を描き始めた頃は、そんな下心もなくはなかったです(笑)。何より楽しいので、興味がある人はぜひ気軽に描いてみてください。
- プロフィール
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MINX青山 ディレクター/取締役
歳嶋 建国(としじま たけくに)
熊本県出身。2000年MINX入社。青山店にてサロンワークを中心に国内外でのセミナー活動、一般誌、美容業界専門誌、ファッションブランドのヘアメイク、スタイリング剤、パーマ剤開発など活動は多岐にわたる。カット講師を長年務め、熟練された講習内容で、多くのスタイリストを輩出。セミナーではこれまで国内はもちろん、中国、シンガポールなどアジアを中心に100本以上の講師を担当。
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