朝の「やな散歩」でチルアウトする気持ちいい鎌倉暮らし -Sraw 柳 亜矢子さんの習慣 前編-

髪も心も整う気持ちのいい空間を、お客さまに提供したい

 

 

清らかな空気が流れている、お客さまが一番映える空間をつくりたいと思ったので、サロンの内装は白を基調にしています。サロンに来たというよりは、お家でくつろぐような場所にしたかったので、セット面っぽく見えないように姿見鏡のようなデザインにしました。ちなみに鏡は家具職人をしている弟がつくった特注品です。お客さまの目に映るところにはシャンプーやスタイリング剤も置かないようにしています。その代わりに、木製のテーブルやクリスタルのオブジェ、お花などを置きました。

 

サロンの香りもとても大切だと思います。私は以前、アロマの商品開発をするにあたって色々と勉強したのですが、嗅覚が受ける刺激は脳に届くのが視覚や聴覚などよりも速いらしくて。だから、空間演出に香りは欠かせないと思っています。あらためて振り返ってみると、家でやっている習慣をそのままサロンに持ち込んだ感じですね。

 

 

サロンづくりでは、私の自己満足の部分も多いですけれど、女性って「共感」などの感覚的な部分をすごく大切にするじゃないですか。私が気持ちいいと感じる空間をつくり、そこで共感を得られれば、より深い結びつきが生まれると思います。

 

 

それに、このコロナ禍でも1時間かけて美容室にお越しになるお客さまもいるわけで、美容室で過ごす時間の価値は上がっていると思います。だからこそ、気持ちの良い空間、気持ちの良いスタッフでおもてなしすることで、素敵な時間を過ごしてもらいたいのです。

 

プロフィール
Sraw

柳 亜矢子(やなぎあやこ)

神奈川県出身。国際文化理容美容専門学校渋谷校卒業後、スタイリストとして経験を積みながらヘアメイクの技術を養う。broocHの立ち上げに参画。サロンワークだけではなく、ファッション誌などのヘアメイク、業界誌の撮影などでも存在感を発揮。クリエイティブコンテストの審査員も務める。2021年、代官山にSrawをオープン。

 

(文/外山 武史 撮影/菊池麻美)

 

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