他人のアドバイスを素直に聞き入れる!「#坊主女子」を生み出したシンプルな習慣 -THE REMMY 倉田聡子さんの習慣 前編-
私が自分の「好き」だけ追いかけても世界は広がらなかったと思う
ヘアスタイルを変えて、周りから「似合うね」と褒められる感覚を知ったからこそ、たくさんの人を嬉しい気持ちに変えていきたいと心底思います。おうちに帰ったときのご家族のリアクションなども考えるから、絶対に似合うものをつくりたいのです。
例えば、お客さまがボウズにしたいと言ったとき、似合わないと思ったら正直にそう伝えるし、そうでなくても、おうちに帰ったときの家族からのリアクションが気になるような奇抜なヘアはあんまり提案しません。自分はやっていますけれど(笑)。でも、自分でやっているから周りのリアクションがわかります。だからアドバイスの刺さり方も違うと思うんですよね。
今もオーナーの上田をはじめとして、周りの意見を素直に聞いてトライしています。人から見られたときの印象が気になるから、休日の買い物中にもスタッフにLINEして「これどっちがいいと思う?」と聞くことも。そうすると「聡子さんの感じだとこっちの方が合わせやすいかもしれないですね」とアドバイスしてくれるんですよ。
自分の「好き」を追求するのもいいと思いますが、時代は流れていくものです。自分世代がいいと思うものと20代前半の子がいいと思うもの、オーナー世代がいいと思うものはそれぞれ異なると思うんですよね。そう考えると、自分の「好き」の範囲はとても狭い。だから私はみんなの声を取り入れることが大事だと思うし、それが自分の世界を広げてくれていると感じています。
- プロフィール
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THE REMMY
スタイリスト
倉田聡子(くらた さとこ)
東京都出身。国際文化理容美容専門学校卒業。都内のサロンに勤務したのち、27歳で「THE REMMY」に入社し、アシスタントから再出発。スタイリストに昇格後は、ショートヘアのスタイル提案を得意とし、「#坊主女子」でも注目される。10代や20代の若い世代からの支持も厚いが、表参道に店舗移転後は30~40代の新たな層からも支持を集めている。
Instagram @sat0k0_k
(文/外山 武史 撮影/菊池麻美)