他人のアドバイスを素直に聞き入れる!「#坊主女子」を生み出したシンプルな習慣 -THE REMMY 倉田聡子さんの習慣 前編-

自分がその髪型をやっているから良さがわかるし、似合わせることができる

 

 

これは昔話として聞いていただきたいのですが、採用面接で「髪の毛バッサリ坊主にしてくださいと言われたら切ることができますか?」という質問をするスタイリストがいたんですよ。これはパワハラ的な意味があるのではなくて、「こちらからの投げかけに対して真剣に取り組んだり、考えたりする姿勢がありますか?」という意味合いの質問です。

 

美容師が好きなヘアスタイルばかりしていたら引き出しが増えません。私は色々なヘアスタイルやファッションにトライしたからわかるのですが、「実際にやったことがある人の説得力」は伝わると思うんですよ。

 

 

例えば、私が昔ハイトーンロングだった時は、「髪の毛が長くなってくると襟足が絡まりやすいなぁ」という体感があって、それから髪が長いお客様には毛先だけでなく襟足にも内側からオイルつけて乾かしてくださいとアドバイスするようになりました。

 

 

または、ベリーショートにしてからここの毛は切った方がもちがいいなとか、ハイトーンヘアの方は刈り上げのミリ数が短すぎると根元の黒い髪がすぐに気になるから少し長めの方がリタッチが気にならないかもしれません。などアドバイスをするようになりました。

 

私のキャラクターに関しては、オーナーの上田のプロデュースと言っていいと思います。一番古い記憶は、入社1週間くらいのとき。原宿の人気サロンのリニューアルオープンのパーティーに参加したときのこと。オーナーから「パンクスタイルで来て」と言われたんです。その言葉に従い、黄色い髪の毛をツンツン立てて、Vivienne Westwoodのパンキッシュな服を着ていきました。そうしたら、会場にいる人たちに注目されて、「どこの美容室で働いているんですか?」とめちゃめちゃ聞かれたんですよ。

 

多分、私が自分の好きな格好をして参加しただけだったら、ああはならなかったと思います。その時に、髪とファッションを変えるだけでこんなに周りのリアクションが変わるんだと実感したんですよね。

 

>私が自分の「好き」だけ追いかけても世界は広がらなかったと思う

 

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