美容師の習慣 誰にでもできる「あいさつ」こそが、仲間を増やす最強の習慣 -TOH 石原慎太郎さんの習慣 前編-
ミーティングよりもあいさつから始まる雑談に価値がある
「あいさつ」はコミュニケーションの潤滑油だし、なんでも話せる雰囲気づくりにも欠かせないものです。例えば、アシスタントの子の服のセンスが微妙だった日に、「今日の服装、ちょっと駄目だね」といきなり伝えるのと、「おはよう。今日も元気だね。でも服装はちょっと元気がないかも」と伝えるのとは、受け止め方が全然違うし、サロンの空気も違ってくると思います。これに限らず、変な緊張感を与えて、ピリピリさせたくないんですよね。
それに僕はミーティングよりも、あいさつから始まるカジュアルな雑談からのほうが、ヘアデザインやヘアサロン運営のヒントがみつかるような気がしています。かしこまったミーティングの場では、正直な意見が出にくいと思うんですよ。周りの反応も気になるだろうし。それよりも、ちょっとした会話の中から、ポロッと本音が拾えたほうがいい。若手スタッフだってポロっと言ったことを「それいいね!」とか「それやってみよう。」と言われたら、次はもっといろんなことを言いたくなるわけです。実際日々コミュニケーションを取っていると、スタッフがこんなことも言うようになったか、と嬉しい発見があります。そうやって日頃からいろいろ話せていれば、朝夕のミーティングも短時間ですみます。
ヘアサロンってある日突然成長するものではないと思っています。毎日疑問に感じたことを変えていき、その積み重ねによって変わっていくものです。でも、一人が気づけることには限りがあるから、みんなで気づいて変えていくことがすごく大事。そのために、決裁権を持つ僕が、みんなの意見を吸い上げなくてはいけないし、気軽に意見を言いやすい雰囲気をつくらなくてはいけない。その雰囲気をつくるためには、あいさつがめちゃくちゃ重要なんです。