常識と非常識の境界線を行き来しながら、清く正しく狂う -SUPRAM トヲルさんの習慣 後編-

名古屋発シャンプーハットの乱

 

 

僕のスタイル写真にはシャンプーハットを使った作品もあります。当たり前の話ですが、シャンプーハットをつけると髪が隠れてしまいます。僕の作品の場合は、シャンプーハットを被っているので前髪しか出ていないものが多い。あえてそうしているのは、僕がその作品では前髪しか切っていないからです。

 

https://www.instagram.com/p/CO_viKsnfYO/?utm_source=ig_web_copy_link

 

同じモデルさんに依頼が集まるので、自分は髪を切っていないのにスタイリングして「自分のオリジナル作品です」みたいに見せている美容師さんが多いと思っていて。それが横行するのはどうなのかなと思ったので、シャンプーハットの作品に皮肉をこめてみました。

 

 

僕がこんな感じで美容の王道から外れまくったことをしても許されるのは、人としての基本を外さないから。サロンの中で最も挨拶をしっかりやるし、誰よりも礼儀正しくありたいと思って行動しています。自分で言うのもなんですが、かなり常識人だと思っています。

 

どこまでが常識で、どこから非常識なのか。その境界線が見えているから、常識から逸脱できる。美容の可能性を広げて行きたいから、僕はこれからも真面目にはみ出していきたいと思っています。

 

 

プロフィール

SUPRAM

店長 / デザイナー 

トヲル

1982年、岐阜県生まれ。ベルフォートアカデミーオブビューティ卒業後、株式会社サムソンに入社し、岐阜県の「BLANCO」に勤務。2013年に名古屋の店舗「SUPRAM」へ異動。現在は店長として活躍中。インスタグラムに投稿されるクリエイティブな作品が話題。

Instagram @toworu55

 

(文/外山武史  撮影/松本寛秀)

  美容師の習慣 バックナンバーはこちらから>>

  ライフマガジンの記事をもっと見る >> 

  re-quest/QJ navi DAILY  Instagram

  re-quest/QJ YouTube

    1 2

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング