hodos山下純平さんの習慣 誘惑を断ち切り、全てを美容に注ぐと決めた瞬間、人生が変わった -前編-
スタバは家庭と職場の間にあるサードプレイス
毎朝、子どもを自転車に乗せて学校に送り、その後にスタバで一息ついてから、出社することがルーティンです。子育てをしている人ならきっと共感してくれると思うのですが、家庭の時間と仕事の時間の合間に、心を整える時間がほしい。家庭とも職場とも違うサードプレイス、それが僕にとってのスタバなんです。5年間アルバイトした経験があり、愛着があるからというのもあります。
スタバにはコーヒーの専門家として難しい試験をパスした人だけが着ることができるブラックエプロンがあります。朝からブラックエプロンを着た人を見ると気が引き締まるんですよね。
スタバのブランド構築のセグメンテーションも絶妙だと思います。空間デザイン、家具の配置、内装、BGMそれぞれが考えて抜かれており、居心地のいい時間と、そこに相応しい顧客をつくっている。
ふと周りを見てみると、ドリンクを飲みながら読書をしている人がいたりする。自分の時間を大切に生きている人しか持ちえない、余裕を感じるんですよね。そういう人って、きっと成功者だと思うのです。なぜなら、自分の人生を高める時間の過ごし方を知っているから。
僕もそれに倣うわけじゃないですけれど、スタバにいるときはスマホでSNSを見たりせず、その時その時の自分の課題を解決するヒントが書かれている本を読んだり、頭の中でビジョンを描いたりしています。だから今日も僕はスタバで心を整えてから、サロンワークへと向かうのです。
hodos代表
山下純平 Junpei Yamashita
千葉県出身。専修大学および日本美容専門学校卒業。都内1店舗を経てNanukで店長、ディレクターとして活躍。2020年に独立し、hodosを立ち上げる。卓越したヘアデザインのセンスの持ち主。ファッション、フレグランス、ミュージック、フラワーなどにも精通。原宿・表参道界隈の美容師にも一目置かれる存在。
(文/外山 武史 撮影/菊池麻美)