hodos山下純平さんの習慣 誘惑を断ち切り、全てを美容に注ぐと決めた瞬間、人生が変わった -前編-
類まれなセンスの持ち主で、原宿・表参道界隈の美容師にも一目置かれているhodos山下純平(やましたじゅんぺい)さん。今年1月南青山にフラワーショップを備えたサロンをオープンしました。ヘアに関するところはもちろん、ファッションやミュージック、フラワーにも精通している多才な人物です。山下さんのセンスがどんな習慣によって支えられているのか聞きました。インタビューは前編・後編の2回、まずは前編からどうぞ!
先輩や友達の誘いを断り、人生を変える本を選ぶ
美容師になったからには一度は、全ての時間を美容に注ぎ込む時期があっていいと思います。僕の場合は、それが20代中盤でした。僕は大学を出てから美容師になったから、スタートが人より遅いんです。だから美容に没頭すべきなのに、アシスタントのころは周りに振り回されて自分の時間を失っていました。
朝8時には出社して、夜中の2時3時まで仕事と遊び。お金がなかったころは、そこからさらにアルバイト。終わるのは朝6時です。もちろん次の日も朝から仕事。好きでその生活を選んでいたし、先輩たちと遊び回るのも楽しかった。けれどあるとき「いつまでこの暮らしをするの?」と思ったんですよね。
昔、描いていた未来と違う自分がそこにいたし、美容師に人生を賭けて挑戦しなかったら絶対後悔すると思った。その瞬間から、先輩や友達の誘いも全て断って、自分の全てを美容に投じました。
その後すぐにスタイリストになったんです。スタイリストになってから2年で店長になり、さらにその2年後にディレクターに。そして、2020年3月に独立しました。それもこれも自分の未来のために時間を投資することを習慣にしてきたからだと思います。
たとえば、遊び友達を増やす代わりに、美容人生を高めるヒントがありそうな本を選んで読んでみる。もともと僕は読書家ではないし、今もそんなにたくさん読んでいるわけではないけれど、本は確実に自分の味方になってくれます。
>カット料金は20年前から変わらない…本当にこれでいいのか?