「肺に影」で危機感を抱き、自炊を交えたヘルシーな暮らしを構築 -VAICE 浅野 宏明さんの習慣 後編-
実力のある美容師は「掘り下げる力」を持っている
料理が得意な美容師って結構いると思うんですけど、カラーの調合へのこだわりなどと似ているのかなと。美容師ってこだわりが強いというか、オタク気質の人が多いと思うんですよね。ファッションだったり、メイクだったりすると思うんですけど、今名前が売れている美容師はみんな何かあるんじゃないですかね。
たとえば、SUNVALLEYの朝日さんは女子よりも美容家ですよ。朝日さんは美容オタクを自認しているから、自分のこと「おじさん」じゃなくて「おばさん」って呼んでいるくらいですから(笑)。化粧水などにめちゃくちゃこだわっていると思うし、いろいろなことをやっていると思います。
かくいう僕もHIFU(ハイフ)をしています。高密度の超音波で…みたいな話を聞くと興味が湧いてくるじゃないですか。興味を持って深掘りしていくと面白いですよね。
僕は普段、SNSとかでも下ネタを言うし、下ネタに対して「最高でした」ってDMくれる男子がすごく多いんですよ。でもね、それって表面的な部分しか見てくれてないなと思います。僕のこだわりが見えていないんだろうなと。
どの仕事もそうだと思うけれど、自分が何を目指していて、何にこだわっていくのか、明確にして、そのために時間をつかうことが大事です。その目的に対してやっていることが習慣化し、自分を高めてくれるのだと思います。
なので、まずは表面的なところをなぞってわかった気になるんじゃなくて、もう一歩踏み込んでみる、深掘ってみることが大事なんじゃないかと思います。これって難しいことじゃなくて、楽しいと思ったことからやってみればいいんですよ。
- プロフィール
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VAICE
代表
浅野宏明(あさの ひろあき)
神奈川県出身。地元の美容室でのスタイリストを経て27歳で上京。都内1店舗を経てRISELの立ち上げに参加。RISEL 4店舗の総合店長を務めたのち、VAICEを立ち上げ現在に至る。美容に携わり20年のキャリアを持ち、サロンワークを中心に講師として全国へセミナー、メーカー商材PR、イベント登壇、業界誌撮影、ヘアショーなど幅広く活動。
(文/外山 武史 撮影/菊池麻美)