美容一筋のクリエイターが双子の教育に熱を入れる理由 -MINX 池戸 裕二さんの習慣 後編-
2年間で離職者はゼロ! 自分の子どもと同じつもりでスタッフと接する
毎日子どもと向き合っているから、スタッフとの接し方も気長になってきていると思います。若いときはスタッフに丁寧に教えるというよりは、「自分の頭で考えてよ」と思っている部分もありました。でも、今の子たちにはそういう教え方はあっていないですから。やっぱり、自分の子どもと同じつもりで接しています。
MINXのお客さまは幅広く、大人の女性も多いです。2020年になり、日本は女性の2人に1人が50歳以上になったと言われています。これからさらに大人のお客さまが増えるわけですから、目上の人との接する機会が増えます。現にMINXでは20代でデビューして、50代、60代のフリーのお客さまに入ることも多い。人生経験がある人たちですから、人間的に未熟すぎると見抜かれてしまうんですよね。そうならないように技術だけではなく、挨拶や言葉遣い、気遣いの部分を丁寧に教えています。
もしかしたら、今いるスタッフはいつかやめてしまうかもしれません。それはそれで仕方がないし、新しい環境で活躍してほしいと僕は思います。仕事を通じて関わったスタッフには幸せになってほしいし、いつも応援される人であってほしい。MINXをやめて別のところで活躍している人もいますが、MINXに感謝している人が多いようです。これは誇りに思っていいことなのかなと。ちなみに銀座5丁目店がオープンして2年。まだ一人も辞めていません。スタッフの教育に携わる者として、何より嬉ししいことですね。
- プロフィール
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MINX
ディレクター/取締役
池戸 裕二(イケドユウジ)
長野県出身、長野県松本理容美容専門学校。地元の美容室でアルバイトをしていたころ、偶然MINXのステージを見る機会に恵まれる。そこで美容師観を180度覆され周囲の反対を押し切って上京し、MINX 青山店のインターン生に。MINX各店舗にて要職に抜擢され、現在は取締役を務める。サロンワークをはじめ、マネジメント、雑誌・業界誌撮影やヘアショーなど、サロンの内外で精力的に活動。2018年にパブリック用のMINXオリジナルシャンプーとMINXオリジナルアイロンブランドをプロデュース。