プロとしての「最高の準備」が、「最高の結果」を導くと信じる -sai 表参道 MOTAIさんの習慣 前編-
一流のプロは必ず何かしらの習慣を持っている
一人でサロンを立ち上げているので、自己管理はマストです。もちろん、ほかに仲間がいれば、体調管理を緩められるわけではないですけれど、もし僕がいなかったらほかに施術できる人はいません。
僕は、サッカーでいえばカズさん、野球でいえばイチローさん、美容師ならPEEK・A・BOOの川島先生のように、歳を重ねてもプレイヤーとして輝き続ける生き方に憧れています。そこを目指す上で何が必要かと言えば、プロとしての準備だと思うんですよ。カズさん、イチローさん、川島先生はそれぞれルーティンを持っているわけですし、続けられる人には何かしらのいい習慣があるはずなんです。
今僕は食事制限をしているのですが、実はラーメンとか結構好きなんですよ。今はほとんど飲みにいかないですが、本当はお酒もめっちゃ好きだし、かなり飲める体質です。でも普段口にする飲み物も、基本はお茶だけ。正直、体が慣れるまではキツいこともありました。それでも続けているのは、この仕事を長く続けたいと本気で思っているからです。
誰かの正解に自分を当てはめることはやめた
美容業界は店舗を増やして拡大していくことが正解と思われがちだと思います。もちろん僕も経営の勉強もしますけれど、経営に専念することには情熱を傾けられないんですよね。それよりもプレイヤーとしても一流であり続けたいんです。
そもそも僕は美容師の生き方に正解は存在しないと思っています。かつては美容業界で正解と思われがちな生き方に、自分を当てはめていこうと頑張りはしました。でも、僕は違う生き方でもいいのかなと。
長く活躍し続けるアスリートなどを見習い、体重管理を含めて考えうる最善の準備をして日々のやるべきことに取り組む。できる限りの準備をして、それでもうまくいかなかったら、もうそれは仕方がないです。コロナしかり、世の中には思い通りにいかないこともあります。そういうことに関してはもう考えないことにしています。
世の中や自分以外の人をコントロールすることはできないけれど、体調管理はできますよね。あなたがもし、思い通りにいかないことが多いと考えている人のだとしたら、まずは自分でコントロールできることにフォーカスしてみてください。
- プロフィール
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Sai / MOTAI
都内に数店舗を構えるカリスマサロン、原宿のWilleを経て、表参道にプライベートサロン「sai」をオープン。髪のダメージを最小限に抑えた大人のデザインカラーや卒業式や成人式にぴったりの派手かわいいヘアセットが人気。
(文/外山 武史 撮影/菊池麻美)
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