筋トレやサウナの苦しみは、パフォーマンスを上げるための必要経費 - LOREN 菅谷遼将さんの習慣 後編-
名古屋の「LOREN」は2020年8月に新店をオープンするなど、コロナ禍においても勢いのあるデザインサロンです。そのオーナーの菅谷遼将(すがやりょうすけ)さんは、表参道・青山エリアの若手ヘアサロンオーナーからも一目置かれている気鋭の経営者。今回はそんな菅谷さんの習慣に迫ります。インタビューは前編・後編の2回。ぜひ前編とあわせてご覧ください!
筋トレに期待するのは基礎代謝向上と脳内ホルモン分泌
マインドフルネスと並んで大切にしている習慣は、週2、3回の筋トレです。トレーニングを通じて脳内ホルモンの分泌を促すことでやる気を引き出したり、深い睡眠を促したりすることが狙いであって、筋肉を鍛えてマッチョになりたいとかではありません。
もちろん、美容師は見た目が大事ですから、体型の維持はしたいと考えていますが、ガンガン鍛えているわけではないんですよね。マインドフルネスと同じように、自分の内面をハックして心と体を整えることが目的なんです。
年齢を重ねるにつれて代謝が悪くなるのはよく知られていると思います。基礎代謝を上げるためには筋肉量を増やすことが大事なんですよね。めちゃくちゃに自分を追い込む必要はなくて、ベンチプレスで上半身を鍛えて、スクワットで下半身を鍛えるという具合に、体の中の大きな筋肉を意識的に鍛える、くらいでいいと思います。僕の場合は、休日もしくは出勤前にトレーニングジムで鍛えるのが習慣です。
疲れを感じやすい人ほど、筋トレの効果を期待できる
今日はちょっと疲れているなという時も、あえてジムに行って筋トレをしています。というのも、疲れの原因の一つは、体に乳酸が溜まっていることなのですが、体を動かすことで滞っていた乳酸が流れるんですよ。だから、筋トレした後のほうが元気になれます。アメリカの先進的な企業も、勤務中にジムでの運動を推奨しているそうです。日本では考えられませんが、きちんとしたデータに基づいて、仕事の効率が上がることを証明しているからではないでしょうか。
日本にはまだ同じようなことをしている会社はありませんが、ゆくゆくは僕も心と体を整えられる環境をつくりたいと思っています。お昼ご飯を食べた後に仮眠をするとか、瞑想をするとか、そのくらいならできないはずはありません。
そもそも、忙しくてお昼ご飯を食べられないヘアサロンも多いと思います。これが当たり前になってしまうのは、働き方としてよくないですよね。僕は会社として恥ずかしいとさえ思いますし、それが当たり前になってしまっている業界に危機感を覚えます。まずは、1日1時間くらいはお昼休憩をとって、外でゆっくりご飯を食べられるような仕組みづくりを今考えているところです。
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