愛犬「のん太」と街を歩き、新たな出会いや発見、知識を手に入れる －bianca 中井 宏昭さんの習慣 前編－
歩きながらコンテンツを聞き流すウォーキング勉強法
鎌倉は観光地ということもあり、夜になると人通りが減り、街が静かになります。夜の散歩では、1時間から1時間半くらい歩いているのですが、僕はこの時間を勉強時間に充てているんですよ。歩きながらスマホを見るのは危ないので、ワイヤレスのイヤホンをつけて、経営や経済、投資や自己啓発などのコンテンツを聞き流しています。biancaは女性スタッフがほとんどですし、お客さまも女性が中心なので、彼女たちのよき理解者になるために女性心理を学ぶこともあります。
一定のリズムで歩いているときは、頭の中がクリアになりますし、毎日1時間から1時間半繰り返しているわけですから、知識量も増えていきます。自分の成長を感じられる時間なので、どんなに雨が降っていても、台風のときでも天候に関係なく毎日続けているんですよ。
ただし、犬がどんどん先に行ってしまうので、刺さるワードや気になるワードもすぐに忘れそうになります。だから、すかさずスマホにメモしてストックするようにしています。そのときに仕入れた言葉をセミナーで使ってみることあれば、スタッフに話すことも。新しい言葉、新しい概念、伝わりやすい言い回しなど、得られるものは本当にたくさんありますね。
YouTubeやNewspicksの「話の組み立て方」には学ぶ点が多い
biancaは鎌倉の美容室ですが、業界メディアやメーカーさんからお仕事をいただき、全国的に露出が増えてきました。スタッフがコンテストや撮影で結果を出して、活躍するようになってから、オーナーである僕にまでもご依頼が届くようになりました。
元々、僕は表に出るタイプの人間ではないので、裏方としてプロデュースに専念していました。それでも「サロンブランディングをテーマに話してください」などのお題を頂くことが。そんなとき、自分の言葉だけで伝えるのは少し頼りなかったのですが、夜の散歩で学んだことがとても役に立つのです。
具体的にはYouTubeやNewspicks等のムービーの中で、自分がいま勉強したいコンテンツを流し聞きします。良質なコンテンツはしっかりと流れが組み立てられているので、とても参考になります。何百人の前で講演するときは緊張しますが、事前に内容の準備や話のエビデンスを確認してあれば、自信を持って話すことができるんです。こんなふうに夜の犬の散歩は、ただ歩いているだけではなく、自分を高めてくれているんですよ。
- プロフィール
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bianca
代表／中井宏昭（なかい ひろあき）
神奈川県出身。横浜商業高等学校別科卒業後、１店舗をへて独立、1999年に横浜の金沢文庫にオープン。2008年に移転、鎌倉・由比ガ浜に『bianca kamakura』をオープン。現在はサロンブランディングを中心に、撮影のディレクションやセミナー講師、商品開発等で活躍する。また、スタッフから優勝経験を持つコンテスターを次々と輩出。鎌倉のローカルブランドから「日本のハイブランド」を目指している。
（文／外山 武史 撮影／菊池麻美）
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