ランニングは、心を整えてくれるソリューション -FAVORITE GARDEN 齋藤 隆志さんの習慣 前編-
JHAではノミネート常連。拠点は米子・広島でありながらその知名度は全国区の人気美容師、FAVORITE GARDENの齋藤 隆志さん。Photographerとしても活躍するクリエイティブセンスの持ち主です。ヘアサロンオーナーとして、そして、気鋭のクリエイターとして進化し続ける齋藤さんが大切にしている習慣を伺いました。インタビューは前編・後編の2回、まずは前編からどうぞ!
ランニングを“無理矢理”習慣化
7、8年前からランニングを続けています。昔からバスケットボールをしているのですが、サロン経営や人材教育、セミナーなどで忙しくなり、練習にあまり時間をかけられなくなってしまったことがきっかけです。体力を維持するために何かしたいということで、時間を選ばずにできるランニングを始めました。
バスケットボールは1クオーター10分あって、その間はずっと走り続けているように見えますが、ホイッスルがなるたびに中断します。運動の質としては長距離走よりは短距離走に近いんですよね。だから、最初に走り始めた頃は、2kmも走りきることができず、途中から歩いていたような気がします。
とにかく毎日続けることを目標にしていたので、疲れている日や雨が降っている日も走り続けました。セミナーで出張するときも、ランニングシューズを携行し、現地で走っていましたね。走るのが好きだからできたのではなくて、むしろ、走り出す前はやりたくない気持ちでいっぱいなんです。それでも毎日続けることにこだわったのは、無理やりにでも習慣化したかったからなんですよ。
カラダがスリムになったり、体力がついたりとランニングの効用は知られていますが、僕が感じているもっとも大きなメリットは、頭の中がクリアになることです。サロンを経営していたら、スタッフの退職などのいろいろな問題が起こります。それでも頭の中を整理して、日々の出来事に向き合っていかなくてはなりません。
ランニングをしているときは、スマートフォンを見ることもできない完全にオフラインの状態。自分の心と向き合いながら、一定のリズムで体を動かしていると、その間は悩みから開放されます。走りながら頭の中で仕事の段取りをすることもありますね。そして、走り終えたときには頭がすっきりしていて、仕事がうまくいくのです。
ボディメイクのプロの指導で筋トレをスタート
1年半ほど前から筋トレも習慣化しました。広島の店舗の近くにあるトレーニングジムにほぼ毎日通っています。経営者のご夫婦が二人とも日本のボディメイク界のトップクラスで、的確に筋トレのアドバイスをしてくれるので心強いです。たとえば、足を鍛えたいけれども、あまり太くしたくないとき。「ウェイトを重くして回数を少なめする」などと、体の各部位の特徴を踏まえた上で、アドバイスしてくれます。
筋肉を大きくしたほうが逞しく、カッコいいカラダになりますが、それだとファッションの幅を狭めてしまいます。それでは、美容師という職業柄あまりよくないので、鍛え方を工夫しています。ちなみに、同じ部位を毎日鍛えてもあまり意味がないため、今日は背中、明日は胸という具合に鍛える部位を変えているんですよ。
これは武田真治さんの本に書いてあったのですが、もともと彼は偏頭痛や腰痛に悩まされていたそうです。それがトレーニングをして、筋肉をつけたことがきっかけで軽減されたのだとか。ちなみに僕もひどい腰痛持ちだったのですが、今は解消されました。腰痛の原因は、背骨と背骨をつなぐクッションの役割をしている軟骨の変性と言われています。この軟骨を再生することはできないのですが、体幹を鍛えて筋肉をつけることで、腰が痛くならないように体を支えてくれるようになるのです。
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