水中という非日常空間で、クリエイティブ脳をリフレッシュする -DADA CuBiC 古城隆さんの習慣 前編-

コームとシザーの手入れの時間は、誰にも邪魔されたくない

 

 

仕事に関係する習慣としては、サロンワーク後の道具の手入れを欠かさないことですね。毎日必ず、コームを石鹸で洗って、ダッカールはアルコールで拭いてキレイにしています。シザーは注油して、革でていねいに拭く。時間にして15分くらい。この時間は、スタッフは僕に話しかけてはいけないという暗黙の了解があるんです(笑)。

バックヤードでやっている習慣なのですが、スタッフが「ちょっといいですか」と声をかけられても「今じゃないね」ってやんわり答えています。みんなそのことを知っているから、今では誰も話しかけてこなくなりました(笑)。ときどきそのことを知らない新人のスタッフが話しかけてくることがありますけれど。

 

 

その15分の間、僕は手を動かしながらその日のサロンワークで、今日1日いいデザインをつくることができたかどうか振り返っているんです。ハサミとコームは道具ですけれど、僕たちにとっては「手」なんです。感謝の気持ちを込めて、大切に手入れしながら使いたいですね。

 

 

プロフィール
DADA CuBiC
アートディレクター
古城隆(こじょう たかし)さん

2000年DADA CuBiC入社。02年三都杯グランプリ受賞。04年よりD.D.A.講師を務める。これまで多くの業界誌にて連載ページ・作品ページを担当。2011年には故植村隆博氏との共同著書「Basic Cut Bible vol.1」を新美容出版㈱より発刊、2013年には「正確なフォルムコントロールのための スライス徹底マスター」を㈱女性モード社より発刊。2019年Japan Hairdressing Awardsにおいてグランプリ獲得。

 

(取材/外山 武史・撮影/菊池 麻美)

 

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