いつどんなチャンスがきてもいいように、心と体の準備をする -stair:case 時枝 弘明さんの習慣 後編-
神技と呼ばれるパーマ技術を持ち、日本トップクラスのパーマオーダー率を誇るstair:case 時枝弘明(ときえだひろあき)さん。日本のみならず、アジアを中心とする世界でセミナー講師をつとめています。さらに、自ら企画したTV番組「The God Hand」に解説者として出演したり、外資系ヘアケアブランドのTVCMに出演したりなど、美容師の枠を超えた活動を展開しています。今回は、時枝さんの華やかなキャリアの裏側にある思考習慣(心構え)に迫ります。インタビューは前編・後編の2回です。ぜひ前編とあわせてご覧ください。
チャンスをつかむのはいつだってポジティブな心の持ち主
積極的に行動するポジティブな心の持ち主のもとにチャンスが集まってきます。ただし、チャンスをつかみきることができるのは「準備をしていた人」だけ。というのも僕は、準備不足が原因でいくつものチャンスを逃した経験があるんです。
たとえば、メジャーな一般誌の表紙の撮影がきたけれど、実力が伴なわずにボツになってしまったことがありました。それが悔しく悔しくて仕方がなかったから、寝食を忘れて練習して、技術もメイクもレベルアップした結果、毎月ヘアカタや扉ページを任されるようになったのです。
誰の元にもチャンスは必ずくると僕は思っています。でも、心と体の準備ができていないとつかみとれない。そんな自分の経験から若い美容師さんに伝えたいのは、美容の技術は絶対に必要なんだけれど、そもそも前向きな心がないとチャンスがきても気づくことができないということです。チャンスをつかむのはいつだって、ポジティブな心の持ち主です。
>人とのご縁に感謝すればするほど、自分の可能性が広がっていく