刺激ある学びを求めて、「本物」に「五感」で触れる -SHEA. 坂狩トモタカさんの習慣 後編-
若くしてAnZieの店長、ディレクター、代表を務めあげ、2018年9月に「SHEA.」を立ち上げた坂狩トモタカ(さかがりともたか)さん。サロンワークはもちろん、セミナー講師やヘアショーなど活躍の場は多岐にわたり、今美容界で注目されている人物の一人です。今回は、美容師1年目から倍速のスピードで成長を続けてきた坂狩さんの習慣に迫ります。インタビューは前編・後編の2回。ぜひ前編とあわせてご覧ください。
本場で五感で感じたものを活かして「外国人風」をつくる
何事においても、まずは五感で体験して、自分のフィルターを通して判断することを大事にしています。これまで美容の世界はもちろん、海外にも行ってきたし、たくさんの経験をフィルターに通すことで、自分の「軸」を育ててきました。
たとえば、「外国人風」ってどんな感じだろうと思ったとき、ただInstagramを眺めているだけじゃだめなんです。僕はヨーロッパの現地に飛んで、そこで撮影をしたりすることで初めて、リアルな「外国人風」が見えてくるものだと思っています。その国の空気感や、そこに住む人たちのアイデンティティ、カルチャー、ファッションを五感で感じた人がつくる「外国人風」と、ビジュアルを見て真似た人の「外国人風」とでは全く違うんですよ。
たとえば、パリジェンヌの美意識と、ニューヨーカーの美意識は違います。パリは着飾るけれど、ニューヨーカーは着飾ることはしない。本質的なものを求めているんですよね。こういう知識が、女性像をイメージしたり、ヘアデザインに落とし込むときのデザインソースになったりするんです。現地に行ってみないとわからないことって、本当にたくさんあります。だから僕は、自分の目で見て、感じて、フィルターを通すことを大事にしているんです。