よい習慣づくりは、今いる環境を肯定するところから始まる -HEAVENS 小松 敦さんの習慣 後編-
各種メディアや広告におけるヘアデザインや国内外でのヘアショー、ヘア作品の撮影スキルセミナーなどマルチに活躍しているHEAVENS の代表、小松敦(こまつあつし)さん。さまざまなコンテストで審査員を依頼される審美眼は、多く美容師の知るところです。今回は、約40年間、美容師を続けてきた小松さんが、ご自身の心と体を整えるためにしている習慣を教えていただきました。インタビューは前編・後編の2回。ぜひ前編とあわせてご覧ください!
表参道の移り変わりを五感で感じる
毎朝、代々木上原から明治神宮前まで地下鉄で移動し、そこから徒歩で表参道のサロンに通勤しています。エスカレーターやエレベーターは絶対に使いません。表参道を歩くときは、小走りに近い速さで歩いています。軽い運動の代わりですね。距離は短いですが、毎日往復しているわけですから、少しは体にもいいと思います。
表参道を歩きながら街を歩く人や行列、新しいショップなどを眺めています。そうすると、時代の流れや、流行り廃りが見えてくる。表参道って地元の人はそんなに歩いていないと思うんですよ。どちらかというと、どこか違うところからきている人が、よそ行きの服で歩く街。一生懸命、背伸びしてオシャレをしている高校生くらいの子を見ると、とても微笑ましいです。でも、その反面「このアイテムは、高校生の子も着るようになったから、一旦ブームは終わりなのかも」と思ったりしますね。高校生が着るということは、隅々まで行き渡っている証拠ですから。
あとは、美容師仲間に偶然出くわすのも「表参道あるある」かもしれない。ちょっと立ち話をしたりしてね。昔は美容師同士ってバチバチのライバルみたいなところもあったけれど、今はどちらかというと一緒に盛り上がっていこうというスタンス。これも時代の変化ですね。