20年以上続けている食習慣「朝のゆで卵とトマトジュース」 -Cura 木藤 由二さんの習慣 後編-
人気店MINXで店長・ディレクターなどの要職を経験後、Curaを立ち上げた木藤由二(きとうゆうじ)さん。各種メディアでのヘアメイク、セミナー講師として活躍しており、日本全国に彼を慕う美容師がいます。今回は、どんなに忙しくても、仕事も遊びも100%のフルパワーで楽しんでいる木藤さんの習慣をうかがいました。インタビューは前編・後編の2回。ぜひ前編とあわせてご覧ください!
遅い時間に食事をする美容師にぴったりの朝食メニュー
美容師という仕事柄、夜食べる時間が遅くなるので、朝起きたときもそんなにお腹がすいていません。それでも、血糖値を上げて、脳のパフォーマンスを上げたいと思ったら、何も食べないよりは食べたほうがいい。そこで、いろいろと試行錯誤してたどり着いた朝の食習慣が「ゆで卵とトマトジュース」。トマトジュースはリコピンをはじめ、体にいい成分がたくさん含まれています。だから紙パックに入った無塩のトマトジュースを毎日飲んでいます。ゆで卵は栄養的にみて完ぺきな食べ物と言われています。しかも、腹持ちがいい。最近は一緒にヤクルトも飲んでいます。
僕の実家が岐阜にあり、ゆで卵を食べる習慣があったことも、今の食習慣に影響しています。毎朝、ゆで卵がたくさん用意されており、それを食べて育ちました。名古屋や岐阜といった東海圏では、喫茶店に「モーニング」というシステムがあり、コーヒー一杯の料金でゆで卵やトーストを食べることができます。だから昔から僕にとってゆで卵は身近な食べ物だったんです。
同じものばかり食べていたら飽きると思われるかもしれませんが、僕は朝ごはんにおいしさを求めていないといいますか…。生活をシンプルに、しかも、栄養を効率よくとることができるルーティンとして大切にしています。
塩とマヨネーズで味変しながらゆで卵を食べる
ゆで卵はだいたい3口くらいで食べています。1口目と2口目は塩で食べて、最後の一口はマヨネーズで食べるという具合。1個のゆで卵で、味変(あじへん)を楽しんでいるんです。あまり知られていないかもしれませんが、ゆで卵用の塩というものも売られています。粒子が細かくて、キリッとしたしょっぱさがあるのが特徴。その塩を使うこともあるし、抹茶塩などで新しい味を楽しむこともあります。ちなみに、僕はかなり塩が好きなので、そのことを知っている友人たちが、お土産でご当地の塩をくれることがあるんですよ。
ゆで卵とトマトジュースの朝食のように、最小限の労力で、最大限の効果を目指していく方法を考えることも、僕の習慣といえるかもしれません。たとえば、僕は仕事も遊びも妥協したくないので、最低限の練習で上達できる方法探して、いかに早くスタイリストになるか考えてやっていました。以前勤めていたサロンで、店舗を統括する立場になってからは、2、3年かけて全店舗でナンバーワンの売上になるようにサロンを導いていました。どれも考え方は同じで、まずはものごと目的を考えます。目的が見えると、それを達成するためのやり方が見えてくるようになります。
たとえば、接客について考えてみると、なんとなく「こんにちは」というのと笑顔で「こんにちは」というのではどちらがいいか。声のトーンはどうするかなど選択肢は無数にあると思うのですが、これらは「どうしたらお客さまに歩み寄れるのか」を考えてやっていることですよね。この視点があれば、何事においても、着実に目的に近づいていけると思います。
>自分のためにしていたことが、誰かの幸せにつながることもある
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