「夜のネオンで光合成」していた僕が今、「朝RUN生活」を愛するわけ -Cura 木藤 由二さんの習慣 前編-
腰の痛みや肩のコリがなくなり、疲れにくい体になった
始めたばかりのころは3㎞走るだけで精一杯だったのですが、次第に5㎞、7㎞と距離を伸ばしても平気になってきます。とはいえ走ることは楽じゃないので、どうすれば楽に走れるだろうといろいろと試しながら走っています。
その影響で、仕事中に姿勢も意識するようになりました。猫背や前かがみになると、どうしても呼吸が浅くなって息苦しくなる。反対に背筋を伸ばして、胸を少し張ると酸素が入りやすくなるんです。なので、朝RUNが習慣化するにつれ、仕事中に疲れを感じることも減りました。腰の痛みや肩のコリも、ずいぶんと軽減されたので、朝RUNする前に通っていたマッサージにもほぼいかなくなりました。今は週に2から4回くらい走っています。走行距離は日によって異なりますが大体5㎞~7㎞くらい。月間の走行距離が、60㎞から100㎞くらいになるように意識していますね。
「まだ自分は成長できる」その喜びが走る力に
ジョギングをしているときに頭の中が整理されて考えがまとまったり、睡眠の質が高まったり、仕事中疲れにくくなったり、いろいろとメリットを感じていますが、習慣化できた要因はやはり「成長を実感できること」だと思います。
疲れない走り方を探したり、ちょうどいい負荷になるように走るスピードを変えてみたり、いろいろと試していると、停滞から「抜けた」と感じる瞬間があります。たとえば、姿勢を変えたら走るのが楽になって、それがきっかけで仕事中も姿勢を強く意識するようになるとか。「わかった、こういうことか!」ってわかる感じが気持ちいいんです。いろんなことを試して、自分にあったやり方を見つけることは、仕事にも通じる話だと思います。
年齢を重ねていくと、自分の成長をなかなか感じられなくなるものです。若いときよりも成長スピードが落ちている感覚に陥ると思います。でも、そんなときに運動習慣を始めると、体はしっかり応えてくれます。運動することによって体が変わっていく喜びを感じられるのです。そういう意味で、運動習慣のない、アラフォーくらいの大人の人が走ったほうが、体の変化を感じられていいかもしれないですね。走るだけならお金もかかりません。しかも朝走れば、心と体を整えて、出勤できますよ!
- プロフィール
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Cura
代表・ディレクター/木藤 由二(きとうゆうじ)
岐阜県出身。1991年に『MINX』入社。同店で店長・ディレクターを務め、 2006年春、宿利省吾さんと共に『Cura』をオープンさせる。 サロンワークを中心に一般誌・業界誌・広告でのヘアメイク、セミナー講師として活躍。 柔らかさとエッジのあるスタイルづくりに定評がある。
(文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)
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