RITZ誕生から27年間、美容室経営のことばかり考えてきた -RITZ 金井豊さんの習慣 前編-

サロンブランディングよりもセルフブランディング

 

 

少子高齢化が進み、サロンも飽和状態というなかで美容室経営を成り立たせるためには、新規集客に頼る状態から脱却することが不可欠です。単価や低いと客数が必要になりますが今は客数を増やすのが難しい時代。だとしたら単価を上げるしかありません。

 

これまでは、新しいメニューを追加したり、サロンブランディングをしたりするのがオーソドックスな考え方だったと思います。しかしながら、この考え方はもう古い。というか、これは昔から変わらないのですが、「誰に切ってほしいか」が重要なんです。つまり、パーソナルブランディングの時代がやってきています。

 

ただし、パーソナルブランディングで成功している美容師というのは、全体の0.1%にも満たない。僕が考える、パーソナルブランディングで最も成功している美容師は、ヴィダル・サスーンです。カット技術を体系化し、世界中から彼のもとに人が集まりました。日本で言えば、アップといえば新井唯夫さんの名前が出てくるでしょうし、「モテ髪」と言えば、宮村浩気さんの名前が思い浮かぶと思います。その技術に名前がつくくらいになると、ほかに代わりがいないわけですから強いですよね。

 

もちろん、パーソナルブランディングは一朝一夕でできるものではありません。芸能界の移り変わりを見ればわかるように、売れ続けることは至難の業。得意なものを見つけて、それを伸ばし続ける努力が欠かせないと思います。これはいつの時代にも通じる話です。

 

>大切なのは美容業界の一歩先を予測すること

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