25年間365日24時間、ヘアのことばかり考えてきた -ANNE. 澤野秀樹さんの習慣 後編-
よそのサロンの明かりがついていると「負けてられない」と思った
以前勤めていたサロンの中では、僕が一番最後まで練習していました。それでも、帰り際に明かりがついているサロンを見つけただけで、「今、この瞬間、一生懸命やっているやつがいるのかもしれない。負けられない」と思って、またサロンに戻って練習したこともあったんですよ。だから今の自分があるんだけど、自分がやってきたことを人に勧めるつもりはありません。
僕はこれまで600名くらいのアシスタントの子たちを見てきました。その結果分かったことは、誰かにやらされていると感じている状態では、なかなか成長は難しいということ。練習するにしても、「怒られないための練習」という感覚になってしまうんですよね。
僕らの目的というのは、お客さまをかわいくすることだから、怒られないために練習しているようではだめなんですよ。「この人をかわいくするためには何が必要なんだろう」って心の底から思わないと。自分には技術が足りないのか、イメージ力が足りないのか、引き出しが少なすぎるのかなど、いろいろ試行錯誤して、自分で気づいて、アクションを起こさないと成長しないと思っています。