こだわりの詰まったBGMで、サロンの空気に色をつける -THE REMMY 上田竜二さんの習慣 後編-
若いうちは食わず嫌いせず、なんでもインプットしたほうがいい
どんな音楽を聴いたらいいのか、いい音楽とはどのようなものかなど、経験がないうちはなかなかわからないものだと思います。けれど、僕はそういう人たちに、若さに任せて、食わず嫌いをせずに、なんでも自分の中に取り入れてみなよと伝えたいですね。
その中には、いいものも悪いものもあるかもしれないけれど、一度自分の中に入れないと何もわからないですよ。それに、ほとんど闇雲にインプットしたときに、ふと自分のフィルターを通じて、新しい表現などが出てくることがあるのです。
個性やこだわりというと、好きなもの以外は排除するという考えになりがちですが、それはもったいないと僕は思います。個性というのは、最初からこれと決めてかかるものではなく、たくさんインプットして、最終的に自分というフィルターから出てくるものだと思うからです。
まずは、周りの人がいいと言っているものに、食わず嫌いをせず触れてみてください。そのうち自分の好きなものに出会ったら、その好きなものをつくっている人が影響を受けた作品に触れるなど、深掘りしてみてください。これは音楽だけではなく、美容師の仕事にも通じる話だと思います。
- プロフィール
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THE REMMY
代表/上田竜二(うえだりゅうじ)
福岡県出身。福岡美容専門学校卒。Double/HEARTSに17年間所属。Japan Hairdressing Award 2012ライジングスター最優秀賞など受賞歴多数。2015年に独立し、イセキリエさんとともにTHE REMMYを立ち上げた。現在はサロンワークをはじめ、スタッフ教育や撮影、セミナーなど幅広く活動している。
http://www.the-remmy.tokyo
(取材・文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)