「物語からデザインする」就寝前の読書で想像力を養う -THE REMMY 上田竜二さんの習慣 前編-
原宿・表参道の人気店、Double/HEARTSに17年間所属し、ヘアショーで存在感のある作品を発表してきた上田竜二(うえだりゅうじ)さん。
長身で鋭い眼光、オーラを感じるそのビジュアルから、アートやファッションに造詣の深い人物というイメージがありますが、上田さんのキャラクターはどんな習慣から作られているのでしょうか。インタビューは前編・後編の2回、今回は前編です。
本を通じて自分の知らない世界を疑似体験
就寝前、少なくとも10分間くらいは活字を読むことが、ここ10年くらいの習慣です。もともとは本を読むだけではなく、映画を観たりしていたこともあります。漫画を読んでいた時期もありましたが、自然と活字中心になっていました。
読む本のジャンルにはあまりこだわりがありません。歴史モノも好きだし、小説も好きだし、講演録のようなものを読むこともあります。漫画でも60巻もある長編でお馴染みの三国志を全部読んだことも。人から教えてもらった本や、自分の好きな作者の書いた本などを、Amazonでポチっと買っています。
毎晩何かしら読んでいるし、移動中などの隙間時間にも本を読むことが多いので、自宅の本棚は大変なことに。もう床が抜けてしまうんじゃないかと思うくらいなので、妻もあきれています(笑)。
なぜ本を読むのが好きなのかというと、自分の知らない世界を疑似体験することができるからです。美容師は忙しいからどうしてもサロンにいる時間が長くなります。そうすると、どうしても、自分の世界が狭くなってしまいますよね。だから僕は活字を読むことで、自分の頭の中の世界を広げているんです。