休暇中は体調を崩しがち!? MINX代表という緊張感ある日々が活力源 -MINX 岡村 享央さんの習慣 後編-
目の前に選択肢が現れたときは、ラクではないほうを選ぶ
先代のトップが影響力を持つ人物だと、そのあとを継ぐ人間にはプレッシャーがかかるとよく言われます。私の場合もそれは当てはまりました。正直、MINXの社長になるよりも、独立して自分でサロンを立ち上げたほうがラクだったと思います。なぜなら、自分で立ち上げた場合は、すべての事柄を自分で決められるからです。
一方で、MINXにはすでに約230名のスタッフがいて、長年かけてつくりあげた文化もあります。そうした前提でMINXの舵取りをすることは簡単ではありません。物事を進めるとき、みんなの同意を得ていかなくてはうまくいかないからです。
このことは社長になる前からわかっていました。それでも社長という重責を引き受けたのは、大変な道を選んだほうが、学びが多いし、人間性が磨かれることを知っていたからです。
忙しさを活力にするという話をしてきましたが、自分の前に選択肢が転がり込んできたときに、たとえ険しい道であっても自分を高められる道を選ぶことも、私が無意識に続けてきた習慣と言えるかもしれません。今の自分は過去の選択の積み重ねでできていると考えることもできます。なのでぜひ、これを読んでいるみなさんにも、何かに迷ったときは、ラクなほうに逃げるのではなく、成長できる選択肢を選んでほしいですね。
- プロフィール
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MINX
代表取締役社長/岡村享央(おかむらたかひさ)
1969年生まれ。高知県内のヘアサロンを経てMINX入社。サロンワークを中心に、一般誌・業界誌の撮影、セミナーやヘアショーなどで活躍。Japan Hairdressing Awardsで、1995年優秀新人賞、ならびに、2001年準グランプリを受賞。全国のヘアサロンの多くが教科書として使用する、数々のカットの書籍やDVDを出版。確かな技術と幅広いデザインは業界で高い評価を受けている。2016年、MINX代表取締役社長に就任。
https://minx-net.co.jp/
(取材・文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)
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