「EGO」がわずか8坪だった時代にウィンドサーフィンから学んだこと -EGO sette 吉田 ケンさんの習慣 前編-

海で漂流している自分が、小さなサロンで悩んでいる自分と重なった

 

 

僕が海を漂流している横で、上級者はすいすいと進んでいきます。助けてほしいと言えばよかったんですが、なんだか格好悪い気がしてできませんでした。けれども、どんどん体も疲労していくし、不安になってくる。本当にどうしようもなくなったときに近くを通った漁船の人に声をかけられました。「おーい!帰れないのか?」と。そこで僕は手を挙げて助けてもらったんです。

 

その翌日、僕は助けてもらったお礼にお酒を持って漁港に行きました。漁港の近くに僕が漂流した海を一望できる灯台があったので、そこに寄ってみたんです。一体どのくらい流されたのだろうと思って海を見たのですが、大きな海からするとほんとにちっぽけな距離だったんですよ。僕はあれほど必死だったのに。

 

その出来事があったとき、僕のサロンはまだ8坪という広さでした。たまにアルバイトが一人いるくらいの規模でやっていたんです。サロンの中で働いているとき、ふと「俺はずっとこのままなのかな」と不安に駆られることもありました。けれども、海での一件がきっかけで、自分の失敗も成功もちっぽけなものだと考えられるようになりました。海でもがいていた自分と、小さなサロンで悩んでいる自分の姿が重なり、気持ちが吹っ切れたんでしょうね。海はとてつもなく広い。もっと外に目を向けよう、と。ウィンドサーフィンでの失敗が、「EGO」の飛躍のきっかけの一つになりました。

 

>EGOの流儀を貫き、時代という波を乗りこなす

 

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