「EGO」がわずか8坪だった時代にウィンドサーフィンから学んだこと -EGO sette 吉田 ケンさんの習慣 前編-

 

 

SHIMAを経て独立し、「EGO(rica)」を立ち上げた吉田ケンさん。「EGO」はISMの吉田潤氏、at’LAVの冨山氏、Dayt.の悠馬氏など錚々たる面々も働いてたサロンです。現在は、銀座「EGO sette」で手腕を発揮しながら、セミナー講師として全国各地を飛び回っています。今回は、多くの美容師や美容室オーナーからリスペクトされている吉田さんの習慣に迫りました。インタビューは前編・後編の2本立て。まずは前編からご覧ください。

 


 

どんなに忙しいときも、海に浸かって垢を落とす

 

日本でサーフィンブームが起こったのは、僕が中学生のころ。近所のお兄さんたちに誘われて、僕もサーフィンを始めました。それから今に至るまで、忙しいときもほとんど欠かさず、毎週のように海に入っています。

 

どうしても海に入ることができないときは、バスタブに塩やにがりなどを入れて海を再現することもあるくらい、僕にとって重要な場所なのです。仕事の疲れやストレスなど、体と心についた垢を、海で洗い流すという感覚。海に行くことで悩みが解消されたり、前に進む力が沸き上がってきたりするのです。

 

僕は20代前半に、SHIMAから独立してサロンを立ち上げました。ちょうどその当時、セイル(帆)を立てて進むウィンドサーフィンが流行っていたんです。僕もそのころからウィンドサーフィンを始めて、今も続けています。

 

ウィンドサーフィンは風の力を操って進むスポーツです。風が強い日はスピードが出て楽しいのですが、初心者には難しく、一度倒れてしまうとなかなか立ち上がることができません。

 

それにも関わらず、僕は自分の力を過信して風の強い日にウィンドサーフィンをしたことがあります。風の力を利用しセイルを起こす方法があるのですが、僕はそれをマスターしていなかったんです。風にあおられて倒れたままセイルを起こせなくなって、何もできず海の上を1時間くらい漂流したことがありました。

 

>海で漂流している自分が、小さなサロンで悩んでいる自分と重なった

 

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