自分ノートで現在地を確かめて、新たな一歩を踏み出す -Cocoon VANさんの習慣 前編-
「いいね!」を意識すると自分を見失う
実は、これまで自分ノートの存在をずっと内緒にしてきました。いろいろと悩みながらやっていることだし、人に見られたら、読まれることを意識して、正直に書けなくなるかもしれない。僕が自分ノートを書いているのは、自分と向き合い、現在地を客観視するためのものであって、誰かを意識して書いているわけじゃないんです。そんな想いから、妻にも「絶対に見ないでね」と伝えています。(笑)
これは僕がSNSをやらない理由にも通じるんだけれど、他人の「いいね!」を意識するとどうしてもカッコよく書いたり、受け狙いをしてしまったりするじゃないですか。自分ノートを書く目的は「いいね!」の数ではなく、今の自分の立ち位置を知るためのものなんです。
SNSで注目されるために、事実を盛ったり、良く見せようとしていたら、いつか何が本当で、何が嘘なのか自分でもわからなくなってしまうかもしれないと思います。嘘と現実がごっちゃになり、自分が虚像になってしまうことへの恐怖心が、僕をSNSから遠ざけているのかもしれません。
もちろん、人にどう見られるかというのは大事なことです。だけど、本当の自分を見失わないことはもっと大事。自分ノートのような習慣を持つのも、持たないのも自由だけれど、今の自分と客観的に向き合い、都合の悪いことも受け入れて、行動を変えていかないと次のステージには行けないんです。昔の僕がそうだったように。
- プロフィール
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Cocoon
VAN
長崎県出身。大村美容専門学校通信課程卒業。福岡『TONI&GUY』に勤めた後23歳から八木岡聡氏率いるDaBのオープニングスタッフに。その後、Doubleを経て2009年表参道にCocoonを立ち上げる。サロンワーク、撮影、セミナー等、幅広く活躍中。
http://www.cocoon-van.com/
(取材・文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)
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