出たとこ勝負のバックパッカー旅行で人間力を養う -EIZO古賀栄三さんの習慣 前編-

宿泊先は二段ベッドが並ぶユースホステル

 

 

バックパッカーなんてするつもりなかったから、『地球の歩き方』(地球の歩き方編集室)という本さえ知りませんでした。いつも主要駅のインフォメーションでユースホステルがどこにあるか聞いて、泊まり歩いていたんですよ。だからすごく大変でした。3週間くらい経ってさすがに帰りたくなりましたもん(笑)

宿が見つからず何時間も歩き回ることもありました。しかも僕は基本的にユースホステルの二段ベッドが並ぶドミトリー(相部屋)に泊まることをルールにしていたんです。半年働いていないので贅沢するな!という思いがあったし、お金もなかったので(笑)

片言の外国語で道を聞きながら探すと時間もかかるけど、そういう体験が人生の肥やしになる。それに計画がないからこそ、ユースホステルで相部屋になった人たちと仲良くなって、「みんなでパーティーしようぜ」という具合に、サプライズが起こることもあります。

 

もちろんトラブルも起こります。ニューヨークの5番街を歩いているとき、顔にタトゥーが入った二人組みのギャングがぶつかってきて、「メガネが壊れたから弁償しろ」と絡んできたことがありました。そのとき後輩と一緒だったんですが、「警察呼んできます!」といって彼はどこかに行ってしまい…。

 

一人残された僕は、電子辞書片手に話し合いを続けました。逆上させないように、声のトーンを意識したりして。このときは美容師の接客業の経験が生きたかもしれません(笑)。彼らは最初、160ドルをよこせと言っていたのに、次第に80ドルになり、40ドルになり、最終的には20ドルでいいと言ってきたけれど、それも断るとどーんと胸をどついてどこかに行ってしまいました。

 

一緒にいた後輩は、僕が修羅場を越えたあとにやってきて「どうなりましたか?」と。さすがに「お前、どこいっていたんだよ!」と言いましたけどね(笑)。ねー!深谷!!

 

>去年はキューバ、今年はシチリアでバックパッカー旅行

 

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