読書による独学で満足できず、大学院でMBA取得へ -Garland 榊原章哲さんの習慣 前編-
経営の知識やスキルはほぼゼロ…だから成長できる!
ただ経営を学ぶだけではなく、MBA取得を目指そうと思ったのは、美容師でMBAを持っている人はいないと思ったからです。僕はここまでデザインの力でキャリアを切り開いてきましたが、ここから一生懸命デザインを磨いても伸びしろはあまりないと思っています。一方で、経営に関するスキルは、ゼロに近い状態だからこそ、成長の余地があるんじゃないかと考えています。
僕は入試にたまたま通ったので、大学院に入ることができましたけれど、基本的には大卒資格が必要な学校です。スタート地点が他の人たちと違うので、講義についていくのが大変で…。それこそ最初は何を言っているのかさっぱりわからなくて、外国語を聞いているのと変わらないような状態でした。今も、講義を受ける前に、自分で予習をしなければいけません。大体10時間くらいは下準備をしないと、講義内容が頭に入ってこないんですよ。勉強するのが嫌で美容師になったのに、猛勉強する羽目になっています(笑)
若手社員の活躍が目立つサイバーエージェントの人材育成についてとか、堅実な経営を続けるサイゼリヤの予測の立て方とか、実際の企業の事例に基づいて学ぶのは興味深いですが、正直、今はまだ講義を心から楽しいとは思えません。
それでもMBA取得を目指すのは、Garlandをもっと成長させていきたいし、スタッフのみんなが働きやすい仕組みや環境づくりをしていきたいからです。今後の会社の方向性や、スタッフ育成や、マーケティングの方針なども、スタッフのみんなにキチンと裏付けをもって話せるようになりたいと考えています。