現実を飛び出して、妄想の世界で思いっきり遊ぶ -Rougy 上原 健一さんの習慣 後編-

ただマジメなだけじゃ、目立てない

 

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アシスタント時代、僕は早く先輩と同じような仕事をしたいと思っていました。先輩と同じ仕事をするためには、先輩よりもたくさん働かなくてはいけない。片付けとかシャンプーとか、いわゆる下っ端の仕事もちゃんとやらないと、上の仕事には入れないですから。全ての仕事をこなしてやっとドライまでやらせてもらえるようになるとか、そういう感じでした。時代が違うといったらそれまでだけれど、「こうしたい、ああしたい」と妄想しながら、忙しい環境で時間に追われながらやってきたから、段取り力が磨かれていきました。

 

反対に、何も考えずに仕事をしていたら、全部その場しのぎになってしまいます。段取りを頭に入れて仕事をしないと、いつまで経っても周りに認めてもらえません。今の子たちを見ていると、すごくマジメだと思います。それはいいことかもしれないけど、ただ目の前の仕事を上手にこなすだけじゃダメなんだよね。妄想力がある「段取り上手」は、どこのサロンでも目立つと思います。突き抜けられない美容師さんは、きっと妄想力が足りないんですよ。

 

プロフィール
Rougy
上原 健一(うえはらけんいち)

鹿児島県出身。山野美容専門学校卒業。都内2店舗を経てHEARTSに入社。要職を経て2001年Doubleオープン時に店長就任。2006年、第17回JHAグランプリ受賞。2011年に独立し「Rougy」をオープン。 サロンワークをはじめ一般誌・業界誌、セミナー等で活躍中。

http://rougy.jp/index.html

 

(取材・文/外山  武史  撮影/菊池 麻美)

 

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