朝の余裕が、人生の質を高めてくれる -ABBEY 松永 英樹さんの習慣 後編-
15分早く出社するだけで、気持ちの余裕は全然違う
早起きしてゆとりある時間を過ごすと、気持ちに余裕が生まれます。この余裕が心を穏やかにするし、人間としての深みを生み出してくれる。朝からバタバタしていたら、きっと上質な1日を過ごすことはできないと思います。
でも僕は、スタッフに早起きを強制するつもりはありません。若いうちは友達と遊んだり、人とつながったりすることが大事だと思うからです。僕も若い頃は、朝早く起きることよりも、遊びを通じて人脈を拡げることを優先していました。なので、スタッフに早起きしろとは言えないですね。
ただし、余裕を持つことは大切なので、たとえば、15分早く出社して、人よりも先に仕事に取り掛かることはいいことだと思います。その15分が余裕を生むし、それを積み重ねていけば、ライバルと差をつけるのに十分な時間になるでしょう。
アシスタントを卒業してスタイリストになり、素敵なお客さまにも恵まれて、いよいよ次のステップに向かいたいという人には、ぜひ朝型生活をお勧めしたいですね。朝早く起きれば、誰にも邪魔されない自由な時間を過ごすことができます。その時間を有効に使えば、人生の質も高められる。僕はそう実感しています。
- プロフィール
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ABBEY
松永 英樹(まつなが ひでき)
長崎県出身。東京マックス美容専門学校卒業。1989年にPEEK-A-BOOに入社。アートディレクターや原宿店店長などの要職を経て2002年に退社。ファッションブランドA BATHING APEプロデューサーNIGO氏と原宿にBAPE CUTSをオープン。2007年にはABBEYを立ち上げる。サロン経営・サロンワークを主軸に据えながら、美容商品の開発、講習活動など多方面で活躍。
http://www.abbey2007.com/
(取材・文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)
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