僕の人生のかたわらには、いつも最高の音楽がある -ABBEY 松永 英樹さんの習慣 前編-
音楽を通じて「深堀り力」を養う
僕がつくるヘアスタイルにも、聴いてきた音楽の影響が少なからずあると思います。音楽はデザイン・エッセンスの一つになっているんです。きっとこれは他の美容師さんにも当てはまることだから、いい音楽を聴くに越したことはないですよね。
身近な曲から入っても、いつかいい音楽にたどり着けます。好きなアーティストが影響を受けたアーティストを探してみればいいんです。深堀りしていくと、いつか大御所と言われる人たちに突き当たります。好きな音楽が見つかるだけではなく、その音楽が流行った時代背景とか、その時代に流行っていたファッションとか、美容につながるヒントがたくさん出てきます。そういうことにたくさん触れると、ヘアデザインにも奥行きや深みが出せるようになる。人間的にも、より魅力的でチャーミングな人になれる。なので、ぜひ若手の美容師さんたちにも、音楽をきっかけに深堀り力を磨いてほしいですね。
- プロフィール
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ABBEY
松永 英樹(まつながひでき)
長崎県出身。東京マックス美容専門学校卒業。1989年にPEEK-A-BOOに入社。アートディレクターや原宿店店長などの要職を経て2002年に退社。ファッションブランドA BATHING APEプロデューサーNIGO氏と原宿にBAPE CUTSをオープン。2007年に はABBEYを立ち上げる。サロン経営・サロンワークを主軸に据えながら、美容商品の開発、講習活動など多方面で活躍。
http://www.abbey2007.com/
(取材・文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)
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