「それって本当のところどうなの?」と常に自分に問う -gem 森川丈二さんの習慣 前編-
情報の波に流されない
今は情報過多と呼ばれる時代。ぼんやりしていると情報の波に流されてしまいます。だから僕は流れてくる情報を見て考えるんです。
「それって本当のところ、どうなんだろう?」と。
情報を発信する側は、少しでも多くの人に届くように戦略を立てます。シャンプーやカラー剤、ヘアデザインなどを有名な美容師さんが「これは素晴らしい」と声高に宣伝していたら、「本当のところ、どうなんだろう?」と僕は思うのです。そこで、「有名な美容師さんが言っているから…」と鵜呑みにしてしまうのは、いいように情報に操られているのと一緒ではないでしょうか。
またあるとき、「あの映画はいいよ」と人に勧められても、僕は「あの映画いいらしいですね」で片づけるようなことはしません。少々時間が経っても、自分の目で確かめて感想を述べるようにしています。情報を自分なりにかみ砕いて味わって、消化してからリアクションしたいからです。
周囲からの「いいですよ」と推す声が大きければ大きいほど、僕の中で相反する力が働きます。そうやってバランスをとることで、情報をニュートラルに受け止めることができる。こうしてモノゴトの本質が見えてくるのだと思います。