今すぐに、ここではないどこかへ旅に出るべき理由 -SORA 北原義紀さんの習慣 後編-

美容師は髪を切れるようになってからが本当の勝負

 

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美容師はただ髪を切るだけでなく、デザインをする仕事だと思います。ただし、そのデザインは漫然と日々を過ごしていては生まれない。やっぱり、日常生活から意識していないと出てこないものなんです。

 

美容師は髪を切れるようになってからが勝負。日常から何を学ぶかによって差がつきます。いつもと立ち位置を変えてみたり、視野を広げてみたりして、新しい経験をすることが、新しい自分を生み出すことにつながるのだと僕は思います。日々、自分を更新している美容師は、お客さまからも支持されるものです。

 

僕の周りには、父親をはじめ、若くして人生の幕を閉じた人が何人かいます。だからこそ、僕は今、生きていることの意味を考えるのです。生きるとは、何かの役目を与えられているということ。いつも自分に何ができるんだろうと考えています。

 

毎日いろんなことをしているから、よく言われるんです。「キタさん、次死ぬんじゃないの?」とか「生き急いでいるんじゃないの?」って。自分でもそうかなって思うこともありますね(笑)。

 

だからといって、生きるスピードを緩められるかといったら、そんなことはありません。いかにして今の自分の状況を抜け出して、自分がイメージするゴールに近づくのか。これからも常に考え、習慣を通じて自分を磨きながら、走り続けたいと思います。

 

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プロフィール
SORA代表 
北原 義紀(きたはら よしのり)

大阪府出身。日本理容美容専門学校卒業。都内の理容室で勤務後、1年間渡英留学。帰国後、都内の美容室で活躍し、2002年に金子利彦氏、山根栄有氏とSORAを創業。サロンワークをはじめ、ファッションショー、モード誌、広告撮影、教育を手がけている。さらにハサミの企画開発やボランティア活動など、業界の枠を超えたさまざまな企画・構想を「キタハラヨシノリプロジェクト」を通じて具現化。その活動の広がりは、とどまるところを知らない。

http://sora-style.com/

 

(取材・文/外山  武史  撮影/菊池 麻美)

 

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