スキューバダイビングは「命を使った学び」 -MINX 高橋 マサトモさんの習慣 後編-
MINXの幹部クラスもダイビング愛好者
私はいいと思ったものをスタッフにも勧めていますので、今のMINXの幹部クラスもみんなダイビング経験者です。私と同じように、海に潜ったあと、優しさや助け合いの心の大切さに気づいてくれたスタッフもいると思います。ですからMINXの風土の一部を、海が育んでいると言っても過言ではないかもしれません。
ちなみに、私が一番好きなダイビングスポットは、パラオの“ブルーコーナー”です。50m先まで見渡せるような澄んだ水、ナポレオンフィッシュやサメなどの魚たち、人間では絶対に作ることができない地形、言葉にできない美しい世界が広がっています。水の流れが速いので、カレントフックというフックを岩場に引っ掛けて、ロープで体を繋いでおかないと、どんどん流されていってしまう場所です。自然の偉大さに感動しつつ、また脅威を感じつつ、目の前に広がる青い世界に見とれてしまいます。
地球の7割は海で、人間の体の7割は水でできているというように、水が生命の源になるというのは、自然の法則なのかもしれません。太古の昔、生命は海から発生したと言われていますし、人間は母親のお腹の中で水に囲まれながら成長しています。だから、海の中にいると不思議と落ち着くのは、人間の本能がそれを求めているからではないでしょうか。