クリエイティブな自分を作るための儀式 -MINX 高橋 マサトモさんの習慣 前編-
就寝前の読書が心の羅針盤になる
40代になってからは、就寝前の読書も習慣になりました。経営者としての役割を求められていることを自覚するようになりましたし、100名を超える組織をまとめていくためには勉強が欠かせなかったのです。
愛読書は、松下幸之助さんや稲森和夫さんの書籍。やはり成功している企業経営者の本に惹かれます。読み進めていくと心が安定しますし、業界は違いますが相通じるものを感じるのです。世のため人のための「利他精神」などに共感する部分も多く、自分のやっていることは間違っていないのだと。
私自身が歳を重ねたことによって、アドバイスをいただける人生の先輩は少なくなりました。当たり前ですが年下の方と付き合うことのほうが圧倒的に多いわけです。そうなると、やはり書籍からの学ぶことは欠かすことができません。また、この読書の習慣があるからこそ私は、「高橋塾」などのセミナー講師のお仕事をはじめとして、人前で話す機会を与えられたのだと思います。
私は美容師にとって大切なことを聞かれたら、クリエイティブもしくはイメージと答えます。脳科学の世界でもイメージした通りに体が動くことが証明されているそうです。つまり、強く成功のイメージを抱ける人は、成功に近づくということ。では、そんなイメージを抱ける人になるにはどうしたらいいのか。過去ばかり振り返らず、常に将来を見据えること、そして心も体も元気になることを見つけて習慣化することだと確信しています。
- プロフィール
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MINX
代表/高橋マサトモ
1956年、宮城県仙台市生まれ。東京 原宿、青山、下北沢、銀座にMINXを経営。1985年以降、30年以上も、日本の美容界を牽引する立場として、走り続けている。「高橋塾」と言われる美容経営者向けのセミナーで檀上に立つなど、美容経営の啓発にも注力。2011年には、美容師で初の東京優秀技能者(東京マイスター)知事賞受賞を果たした。
(取材・文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)
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