美容師にとってフロアはステージと同じ -OCEAN TOKYO 高木琢也さんの習慣 後編-
進化していく存在を、人は追いたくなる
売れるスタイリストになるために、シャツを着てキレイめの服装をするように言われるサロンもあると思います。僕も先輩のアドバイスに従ってシャツを着ていた時期もありました。でも、Tシャツとジーンズの美容師にはお客さまがつかない、なんてことはないと思う。もっと服も髪も好き勝手やってもよかったかな、と今は思っています。
テレビで見かけるたび、服装も髪型もキャラも変えている俳優さんっていますよね。人はあんな風に進化していく人を追いたくなるんだと思う。僕ら美容師だって、お客さまから見られる立場。会うたびに新鮮さを与える意味でも、服も髪もキャラ出してどんどん新しいものを試してみていいんじゃないかな。
僕はこの前ドレッドにしたんだけど、女の子に超不評で、「全然似合ってない」っていうLINEがバンバン届きました(笑)。その後ショートにしたら周りの評判もよかったんだけど、次に赤髪にしたら「バカじゃないの?」というLINEがいっぱいきた(笑)。でも、そうやってコメントされるのって気にしてくれている証拠…ってポジティブすぎかな?(笑)。ドレッドにしたり、髪を赤く染めたりすることで、美容師としての自分の引き出しも増えますしね。だって自分でやったことあるのと、ないのとじゃ大違いだと思いません?