トップ8㎜のボウズで“裸の自分”をさらけ出す――飾らない男の流儀 -MERICAN BARBERSHOP ヌマタユウトの習慣 前編-
神戸発の『MERICAN BARBERSHOP(メリケン バーバーショップ)』でクリエイティブディレクターを務めるヌマタユウトさんは、大物アーティストやアスリートからも厚くリスペクトされています。福岡店での斬新な店舗づくりや、高校サッカー部へのヘアカット支援など、さまざまなシーンやニーズに応じた施策を次々と展開する、業界を牽引する話題の中心人物です。今回は、そんなヌマタさんの「習慣」についてお話を伺いました。インタビューは前編・後編の2回、まずは前編からどうぞ!
ボウズはチヤホヤされず、モテないからこそいい
僕が今ボウズ頭にしているのには意味があります。「裸の自分で戦う」っていう決意表明なんですよね。ファッションや装飾に頼らず、身ぐるみ一つで戦う。つまり全く飾らない自分自身をさらけ出すのと同じ。
ボウズって、まったくチヤホヤされないんですよ。普通に考えて、モテるわけないじゃないですか。だからってわけじゃないですけど、チャラチャラせず目の前のやるべきことに集中できるんですよ。
大人の男には、何かしらのルーティンがあってしかるべきだと思うんですよね。僕の場合は週1回、しっかりボウズをメンテすることが習慣です。なので、切り終わったのと同時に、翌週の予定を入れてます。
ただ刈り上げているだけじゃなく、こだわりも詰まっています。前は0.4㎜にしてたんですが、意外とモードな感じが出てお洒落だったんです。3日に1回切らないとダメなんですけどね。
ボウズは強制されてやるものじゃない
最近は、フェードスタイルでトップ8㎜のスタイルにしています。これって、お洒落感がなくなる上に、ぱっと見、怖い人みたいな感じになっちゃうんですよ。だからこそ、このボウズを着こなす楽しみがある。まあでも、この長さはマジでムズいっす。
僕が思うにボウズって、人にやらされるものじゃないんですよ。昔はブラック校則とかであったじゃないですか。全員ボウズにしなきゃいけないみたいなルールが。でも僕の中で、ボウズって強制されるものじゃなくて一つのスタイルなんです。
自分がしたいスタイルで、自分の思いと一緒になった瞬間に、その人のムードが出る。というか、やらされているスタイルじゃ、ムードなんて出ない。ただ、そのなかでボウズが一番難しいってのはあるんですけどね。